1週間のコマース領域の注目ニュースとスタートアップを紹介します。
Instagramは、クリエイターの収益化を支援するギフト機能を日本でリリースしたことを発表しました。
ギフト機能は、クリエイターが投稿したリール動画へ視聴者がバーチャルギフトを購入〜送付することでクリエイターを支援できる機能で、クリエイターは送付されたバーチャルギフトの一部を収益として獲得できます。
ギフト機能は今年2月に米国で開始し、現在は日本を含む34カ国でリリースしています。現在米国、韓国、日本では、この機能に加え、クリエイターが投稿した画像の閲覧数に応じてボーナスが獲得できるボーナスプログラムのテストも開始しているそうです。
ライブ配信やTikTok Shopなどクリエイターを支援するソーシャルメディアが乱立する中でInstagaramが成長を持続できるか注目です。
参考記事:https://www.commercepick.com/archives/43176
Amazonは、2024年下半期よりAmazon.com上で自動車の販売を開始することを発表しました。
自動車販売ページでは、消費者が自動車のモデルや色、機能などの選択肢を基に自動車を検索、オンラインで車両を購入して、地元の販売店で受け取りできる仕組みとしていくそうです。
今回の取り組みは、自動車メーカーがAmazomで直接販売するのではなく、自動車メーカーの販売店がAmazon.comへ出店〜販売する形式となるそうで、第1弾の取扱自動車メーカーとしてヒュンダイとのパートナーシップが発表されています。
これまでCarvanaをはじめ、オンライン上での中古車販売は普及していましたが、新車の販売チャンネルとして、Amazonがどのような役割を担っていくのかが今後の展開が楽しみです。
参考記事:https://techcrunch.com/2023/11/16/amazon-to-sell-cars-online-starting-with-hyundai/
NRF(全米小売業協会)は小売業界のAI利用による事業の発展とガバナンスを推進するための原則を発表しました。
ウォルマートの〜やAmazonの〜のように小売事業者におけるAI利用は急速に増加しています。このよう環境変化を受けて、NRFは、AIを活用することによる事業の発展や消費者との信頼関係維持、企業のガバナンスなど、AIを有効に活用するための以下4つの原則をまとめました。
1. ガバナンスとリスク管理
小売事業者は、リスクを管理し、AI が期待される利点を確実に提供するための基礎基盤として、AI ツールと機能の強力な内部ガバナンスを開発しなければならない。
2. 顧客エンゲージメントと信頼
小売事業者は、AI の使用について透明性を保ち、個人に対する不当な差別を防ぐための安全措置を講じ、既存のプライバシーポリシーやサイバーセキュリティ、データポリシーと整合性を保たなければならない。
3. 従業員のアプリケーションと使用
小売事業者は、従業員に影響を与える可能性がある AI アプリケーションや従業員が使用する AI アプリケーションの継続的な監視とレビューに取り組まなければならない。
4. ビジネス パートナーの説明責任
小売事業者は、AIアプリケーションやデータセットを提供するビジネス パートナーに対してガイドラインと期待を明確にしなければならない。
NRFは、今後数ヶ月以内にこれらの原則を使用するための追加のガイドラインを発表、普及にと努めていくそうです。
参考記事:https://www.retaildive.com/news/nrf-four-principles-ai-retail/700005/
設立年:2013年
国:米国
直近調達:230Mドル/23年11月/Series D/
累計調達金額:769Mドル
主要投資家:Horizon Technology Finance, Alumni Ventures, Horizons Ventures, Hexagon, Capgemini Engineering
会社HP:http://www.divergent3d.com
事業概要(2023年11月 調達時点):
・全工程がデジタル化された製造メーカー
・設計はGenAI、製造は3Dプリンター、組立は産業ロボットを用いる完全デジタルシステム
・上記を「Divergent Adaptive Production System(DAPS)」と呼称(600以上の特許保有)
・自動車(アストンマーチンやメルセデスAMGなど)や航空機産業で実績
・オンデマンドから大量生産まで、低コストかつカスタマイズ製造可能で、製造業のAWSを志向
調達ニュース:https://idarts.co.jp/3dp/divergent-technologies-series-d/
設立年:2019年
国:フランス
直近調達:30Mドル/23年11月/Series B/
累計調達金額:61Mドル
主要投資家:Sequoia Capital, Exor Ventures, Global Founders Capital, Korelya Capital, Julien Codorniou
会社HP:https://upway.co/
事業概要(2023年11月 調達時点):
・中古電動自転車販売PF
・点検・整備済みの安心安全な商品のみ販売(1年保障付)
・有名ブランドの多様なタイプの商品が最大約60%offで購入可能
・欧州発で直近米国参入
・欧州中心に21年リリース以降2万台(今年3月リリースの米国倉庫2千台含む)を販売
・電動自転車はCAGR15.6%で2030年に$120B市場へ拡大予定
設立年:2018年
国:米国
直近調達:30Mドル/23年11月/Series B/
累計調達金額:30Mドル
主要投資家:GoPoint Ventures
会社HP:https://sparkcarwash.com
事業概要(2023年11月 調達時点):
・洗車のサブスクサービスを提供
・自ら洗車するより、傷がつかず、綺麗になり、節水にもなる
・月$24で洗車し放題、$34、$37のオプション付きプラン有
・現在3拠点運営中、4拠点建設中、32拠点計画中
・ニュージャージーを中心にドミナント戦略で拡大計画
・不動産ビジネスとしても有望
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Commerce Market Trend 2022
2022年の海外・国内のコマース市場動向、資金調達・IPO・M&A動向、2023年の注目トレンドをまとめたレポート
Commerce Startup Funding 2022
2022年に資金調達したコマース領域の海外注目企業を紹介するレポート
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