1週間のコマース領域の注目ニュースとスタートアップを紹介します。
Appleは2023年のiPhoneアプリのDLランキングを発表しました。無料アプリの第1位は低価格ECアプリのTemu、第2位はByteDance傘下の動画編集アプリCapCutと上位2社を中国系企業系が占めています。
Temuは、1日あたりの平均利用時間は平均19分、Amazonの平均10分に比べ、滞在時間が長く、2023年のGMVは140~150億ドルとなる見通しです。
ランキング詳細は以下です。
<無料トップ10>
第1位 Temu(EC)
第2位 CapCut(動画編集)
第3位 Max (動画配信)
第4位 Threads(SNS)
第5位 TikTok(SNS)
第6位 Instagram(SNS)
第7位 Google(検索)
第8位 YouTube(動画配信)
第9位 WhatsApp Messenger(メッセンジャー)
第10位 Gmail(メール)
<有料トップ10>Top Paid iPhone Apps
第1位 Shadowrocket(VPN)
第2位 HotSchedules(業務用スケジュール管理)
第3位 Procreate Pocket(イラスト作成)
第4位 The Wonder Weeks(育児)
第5位 75 Hard(ダイエット)
第6位 AutoSleep Track Sleep on Watch(睡眠管理)
第7位 Goblin Tools(Todoリスト作成)
第8位 TonalEnergy Tuner & Metronome(楽器チューナー)
第9位 SkyView(星空観察)
第10位 AnkiMobile Flashcards(暗記ツール)
TikTokは、インドネシアのEC大手Tokopediaの約75%の株式を8.4億ドルで取得することを発表しました。
今回の買収は、今年9月にインドネシアでの事業停止を余儀なくされたTikTok Shopの復活が目的となっています。
TikTok Shopは、2021年にインドネシアでサービス開始、東南アジア各国へ事業を拡大、2022年の東南アジアのGMVは44億ドルに達しています。特にインドネシアのTikTok Shop販売事業者は200万社を超え、2023年のGMVは200億ドル超える予測が発表されていました。
これに対して、2023年9月にインドネシア政府はSNSでの商品販売を禁止する法律を施行、撤退を余儀なくされていました。
TikTok Shopは米国でも徐々に立ち上がり始めており、東南アジアを代表するEC企業を傘下に取り入れることで、世界のEC市場がどのように変化していくのか今後の展開に注目です。
参考記事:https://www.reuters.com/markets/deals/tiktok-invest-15-bln-indonesias-goto-2023-12-11/
日本郵便は、酒瓶やゴルフバッグ、ボストンバッグ等の特殊な荷物の発送時に使用できる包装用品の一部値上げを発表しました。
値上げ対象となる包装用品は、酒箱・ワイン箱、ゴルフバックカバー・スノーボードカバーなど10種類で2024年2月1日から値上げされます。
日本郵便は郵便料金の値上げも検討しており、25グラム以下の定形封書が84円から110円へ、はがきは63円から85円へ値上げとなる見通しです。
人手不足や物価高による賃上げ、燃料費の高騰など多くの課題を前に今後も各社の値上げが増加していくと考えられます。
参考記事:https://ecnomikata.com/ecnews/41332/
設立年:2021年
国:英国
直近調達:5Mドル/23年12月/Seed/
累計調達金額:6Mドル
主要投資家:Anthony Yazbeck, Connor Hayes, Kima Ventures, Accel, Seedcamp
会社HP:https://tryarcane.com/
事業概要(2023年12月 調達時点):
・マーケター向けのAI co-pilotを提供
・日々の業務(レポート作成、顧客分析)を自動化
・リアルタイム分析による次の施策の提案
・データは全チャネル/コンテンツを統合管理(各チャネルのキャンペーン毎、コンテンツ毎の比較分析が可能)
・100以上の業務自動化メニュー(広告最適化や競合広告分析など)を用意
調達ニュース:https://www.finsmes.com/2023/12/arcane-raises-5m-in-seed-funding.html
設立年:2020年
国:ドイツ
直近調達:54Mドル/23年12月/Series A/
累計調達金額:61Mドル
主要投資家:Sequoia Capital, Index Ventures, UVC Partners, Cherry Ventures, Hanno Renner
会社HP:https://tacto.ai
事業概要(2023年12月 調達時点):
・サプライチェーン管理SaaSを提供
・調達は売上の半分のコストに及ぶが業務がアナログで非効率、最適化されていない
・調達業務のOSを目指し、あらゆる業務をカバー(業務効率化、分析、サプライヤーとのコミュニケーションetc)
・多様な産業のSMEs対象
・ESG関連の規制遵守の業務AI自動化が特色
・10%のコスト削減(材料やエネルギーの最適化など)の提案もしてくれる
調達ニュース:https://tech.eu/2023/12/12/tacto-raises-eur50-million-for-ai-based-supply-chain-solutions/
設立年:2019年
国:カナダ
直近調達:4Mドル/23年12月/Seed/
累計調達金額:5Mドル
主要投資家:Relay Ventures, Garage Capital
会社HP:https://friendlier.ca
事業概要(2023年12月 調達時点):
・リユーサブルな食品容器を提供
・100回以上再利用可能なタッパ、お皿、コップなどを提供
・ユーザーは約200ヶ所の導入店舗にて任意(店舗によって必須)で選択可能
・導入店では46%もの人がFriendlierを選択
・利用時にデポジットを支払い、返却Boxに返却後に返金(消毒後再利用される)
・累計100万回の利用を達成
・127kポンドのプラスチック廃棄の削減、370kポンドのCo2排出削減に相当
・カナダ一部地域では1回限り利用の食品容器は23年末より禁止
調達ニュース:https://www.finsmes.com/2023/12/friendlier-raises-5m-in-funding.html
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