1週間のコマース領域の注目ニュースとスタートアップを紹介します。
先月Walmartは、ニューメキシコ州の一部店舗からセルフレジレーンを撤去、有人レジへと戻すことを発表しました。この流れはKrorgerやCostoco等の他大手小売り事業者にも波及しています。
これまで小売事業者は無人のセルフレジの導入により、人件費の削減を目指してきましたが、盗難や不正が相次ぎ、2022年の全米の万引き被害総額は14兆円に上っています。
WalmartやKrogerは万引き対策のためにビデオやセンサーによる監視を強化しています。Walmartでは、顧客のセルフレジでの決済を録画、スキャンされていないアイテムがあると、セルフレジの機能が停止、従業員にメッセージ通知される仕組みを導入しています。
日本の万引き被害総額も8000億円以上と予測されており、国内においてもこのようなテクノロジーによる万引き対策はますます増加していくと考えられます。
New Commerce Venturesの支援先である株式会社Kivaが、2023年12月に会社設立3周年を記念したイベント「proteger Connect Meetup Vol.2」を開催予定です。
株式会社Kivaは、ECサイトに安心して購入できる延長保証サービスを簡単に導入できる「proteger(プロテジャー)」を提供しています。
今回の「proteger Connect Meetup Vol.2」では、様々な大企業でEC事業を立ち上げ、現在はオムニチャネルコンサルタントとして活躍する逸見光次郎氏をお招きし、EC業界の未来を語っていただくトークセッションやproteger導入企業による交流会等を予定しています。
【イベント概要】
・日時:2023年12月1日(金曜日)18時~20時
・参加費:無料
・場所:日本トータルテレマーケティング株式会社 サテライトオフィス
・住所:東京都渋谷区渋谷3-13-11 TKビル3階
参加希望の方は11月17日(金)までに下記イベントページよりお申し込みをお願い致します。
https://proteger231201.peatix.com
※参加チケット(その他)をご選択ください。
※会場の都合上参加者が多数の場合は抽選とさせていただく可能性がございます。
参考記事:https://proteger231201.peatix.com/
GMOメイクショップは、 香川県坂出市と連携して、ChatGPTを活用した音声対話型のオンラインショッピングシステムを通じて、高齢者の買い物を支援する実証実験に取り組むことを発表しました。
「対話型コマース」と名付けられたこのサービスは、高齢者がタブレット端末に話かけるだけで、AIがおすすめする商品を注文できる仕組みとなっています。実証実験は2023年11月1日より開始、2024年以降のサービス提供を目指していくとのことです。
メイクショップのショップ所在地別の流通額ランキングでは、22位愛媛県、35位香川県、46位高知県、47位徳島県と他県と比べ四国四県の流通額が少なく、本取り組みを起点に四国のEC化・IT化の底上げを図っていくそうです。
高齢化・過疎化に伴い、買い物難民の発生地域はさらに拡大することが予測されています。このような取り組みが、日本中の人々に対して持続可能な買い物体験を提供できる一助になることを願っています。
参考記事:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC057YS0V01C23A0000000/
設立年:2020年
国:フランス
直近調達:5Mドル/23年10月/Seed/
累計調達金額:5Mドル
主要投資家:Partech, 42CAP
会社HP:https://www.scnd.com/
事業概要(2023年10月 調達時点):
・サービスECのマケプレ構築支援SaaS
・予約系マケプレ運営のためのあらゆる業務をパッケージ化
・運営側(チーム運営、メッセージ、データ分析etc)、出店者側(製品カタログ作成、CRM、CS etc)、ユーザー側(予約/見積もり機能、ランキング機能etc)の機能群が存在
・BtoC、BtoB、CtoCなど多様なモデル構築可能
・ホテル予約、保険営業、材料調達管理など多様な業界で大手企業導入の実績
調達ニュース:https://www.startup-weekly.com/French-SaaS-firm-scnd-raises-4m-to-disrupt-the-sales-of-services/
設立年:2023年
国:米国
直近調達:2Mドル/23年10月/Pre-Seed/
累計調達金額:2Mドル
主要投資家:Anthemis Group, Wischoff Ventures
会社HP:https://www.ergooffers.com/
事業概要(2023年10月 調達時点):
・ユーザーが店舗と価格交渉できるようにするSaaS
・購入者はポップアップから希望の価格/待てる期間を選択、オファー可能
・店舗はオファーに対して承諾/拒否を選択
・ユーザーにとってはよりお得に買えるオプションに
・店舗にとっては過剰在庫の削減、顧客の価格感度の分析が可能に
・月$20の価格設定
・Appleで調達の価格交渉経験者が創業
調達ニュース:https://techcrunch.com/2023/10/12/ergo-shopify-app-e-commerce-pricing/
設立年:2022年
国:米国
直近調達:20Mドル/23年10月/Series B/
累計調達金額:20Mドル
主要投資家:Venrock, Room40 Ventures, GV
会社HP:http://www.scope3.com
事業概要(2023年10月 調達時点):
・メディア/広告業界の脱炭素推進SaaS
・各メディアのCO2排出量を公開/非公開データより可視化
・C02排出の少ないメディアパートナーリスト(Green Media Products)や環境負荷の高い広告枠をブロックする機能等を提供(Climate Shield)
・インターネット業界のエネルギー消費の10%はデジタル広告関連
・特にプログラマティック広告による影響は大きく例えばInsiderはオークション参加社数の削減により23%のCo2排出削減を実現
・Google Venturesが出資
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New Commerce Venturesでは、コマース領域の注目企業やトレンド等のレポートを定期的に発行しています。
Commerce Market Trend 2022
2022年の海外・国内のコマース市場動向、資金調達・IPO・M&A動向、2023年の注目トレンドをまとめたレポート
Commerce Startup Funding 2022
2022年に資金調達したコマース領域の海外注目企業を紹介するレポート
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