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Amazon、AIにより配送を高速化へ

2023/05/23

1週間のコマース領域の注目ニュースとスタートアップを紹介します。

 

📰今週の注目ニュース📰

米国のファッション再販市場レポートが発表

Earnest Analyticsは、米国ファッション再販市場についてのレポートを発表しました。米国のファッション再販市場では、寄付型の再販プラットフォームGoodwillがシェア第1位(30.7%)、Poshmarkが第2位(18.8%)、The RealRealが第3位(14.3%)、次いでスニーカー特化のGOATが第4位、同じくStockXが第5位、FASHIONPHILE (ハンドバッグ)、thredUP(ブランド品)、Depop (ヴィンテージ古着)と続きます。

2019年度は、Poshmarkが21%、The RealRealが16%のシェアを占めていたが、いずれもシェアを下げており、GOATやFASHIONPHILEのような特化型マーケットプレイスにそのシェアを奪われているようです。また、ブランド企業の再販プログラム支援を行っているthredUPはAmerican EagleやH&M等の大手の導入が続々と決まり、シェアを伸ばしています。

参考記事:https://www.earnestanalytics.com/poshmark-leads-fashion-resale-despite-challenger-platforms/

 

小売店の盗難被害とAIによる対策

米国の大手スーパーTargetの万引き被害額は、年間5億USD(約685億円)に上り、売上総利益が1%減少する見通しを発表しました。ノードストローム、ウォルマート、ホールフーズをはじめ他の小売事業者においても複数の店舗が万引きによる閉鎖に追い込まれているそうです。

セルフレジの普及が万引きの増加の要因となっており、全米小売業連盟によると2021年度の万引き被害総額は前年比 4.1% 増加の950 億USDに達しており、2022年度はさらに増加となっている模様です。
先日シリーズAでの資金調達を発表したEverseenは、監視カメラとコンピュータービジョンによるAI技術を基に盗難防止ソリューションを提供しており、このようなソリューションの普及と精度向上が期待されます。

参考記事:https://www.modernretail.co/operations/target-expects-retail-theft-to-weigh-down-profitability-by-500-million-this-year/

 

Amazon、AIにより配送を高速化へ

Amazonの北米・欧州のフルフィルト&グローバル運用サービス担当VPのStefano Perego氏が、AI活用による配送効率化の成果が上がっていることを発表した。
Amazonでは、在庫の位置情報を把握、顧客に最も近い倉庫から商品を発送する仕組みとその商品がどのエリアで需要があるかを予測するAIを組み合わせて、配送を高速化を進めています。

既に顧客が注文する商品の76%以上が、その地域内のフルフィルメントセンターから配送されており、成果が生まれているようです。
Amazonは自社のAIモデルBedrockの提供やECストア上でのChatGPTスタイルの商品検索を導入することも計画しており、AIをフル活用しています。これらの取り組みは、Amazonに限らずECサイト全般に一般的なソリューションとなっていくと考えられ、AIによる小売イネーブラー企業に注目していきたいと考えています。

参考記事:https://www.cnbc.com/2023/05/15/amazon-is-focusing-on-using-ai-to-get-stuff-delivered-to-you-faster.html

 

 

🦄今週の注目スタートアップ🦄

embeded-insuranceサービス「Bolttech」

embeded-insuranceサービス「Bolttech」

設立年:2020年

国:シンガポール

直近調達:196Mドル/23年5月/Series B/

累計調達金額:414Mドル

主要投資家:Alma Mundi Ventures, BRV Capital Management, Activant Capital, MetLife, Khazanah Nasional

会社HP:https://bolttech.io

事業概要(2023年5月 調達時点):
・embeded-insuranceサービスを提供
・700社のディストリビューションパートナー、230の保険会社、6000保険商品を消費者に提供
・アジア、ヨーロッパ、米国にライセンスを保有
・年間$55Bもの保険料見積りを実施
・事例としては、サムスンやLGのデバイス故障保険や、JKOPAY(台湾のQRコード決済企業)内での保険マケプレ事業の支援など多岐に渡る
・世界中に1500人のメンバー。調達資金はテクノロジー投資に。
・東京海上、メットライフが出資し時価総額は$1.6Bに。

調達ニュース:https://techcrunch.com/2023/05/17/bolttech/

 

ブランド品製造工場によるM2Cプラットフォーム「Quince」

ブランド品製造工場によるM2Cプラットフォーム「Quince」

設立年:2018年

国:米国

直近調達:77Mドル/23年5月/Series B/

累計調達金額:142Mドル

主要投資家:Insight Partners, Wellington Management, Founders Fund, 8VC, FJ Labs

会社HP:https://www.quince.com

事業概要(2023年5月 調達時点):
・ブランド品製造工場によるM2Cプラットフォーム
・ラグジュアリーブランドの製造工場を束ね高品質な商品を製造・販売
・M2C(manufacture-to-consumer)型により中間コストを削減し低価格を実現
・世界中50超の工場と連携
・ファッション・ジュエリー・ホームファッション系の商材が中心
・受注生産型、360人返品対応等を実施

調達ニュース:https://siliconvalleyjournals.com/quince-raised-77-million-in-series-b-funding-to-revolutionize-affordable-luxury-retail/

 

プラスチックのリサイクル技術開発「Samsara Eco」

プラスチックのリサイクル技術開発「Samsara Eco」

設立年:2021年

国:オーストラリア

直近調達:NA/23年5月/Corporate Round/

累計調達金額:41Mドル

主要投資家:DCVC, Temasek Holdings, Lululemon, Clean Energy Finance Corporation, Main Sequence Ventures

会社HP:https://www.samsaraeco.com/

事業概要(2023年5月 調達時点):
・プラスチックのリサイクル技術の開発
・アパレル産業で一般的にも用いられるがリサイクルが難しいとされるナイロン6,6やポリエステルが対象
・酵素を活用した技術であり、半永久的に繰り返しリサイクル可能
・従来法との違いはハイクオリティプラスチックを生成できる点、リサイクル過程でも環境負荷が低い点、あらゆる種類のプラスチックに対応可能な点
・競争力のある価格を実現
・市場ではナイロンとポリエステルはアパレルの60%の割合を占めているが、87%が焼却・埋立処理されている
・時価総額5兆円企業ルルレモンと業務資本提携

調達ニュース:https://techcrunch.com/2023/05/18/samsara-eco-lululemon/

 

New Commerce Venturesでは、コマース領域のスタートアップの支援、事業会社のオープンイノベション支援を行っています。資金調達やアイディアの壁打ち、オープンイノベーションのご相談は、info@newcommerce.venturesもしくは大久保・松山のTwitterまでご連絡ください。

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松山馨太
松山馨太
ヤフー株式会社入社後、広告営業を経て、株式会社GYAOへ出向、ネットワーク推進室室長、広告開発部部長として営業企画や放送局との事業開発等に従事。その後、地域課題の解決を目的として起業。 2018年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画、アクセラレータープログラムCode Republicの共同代表として、シード期のスタートアップ支援に注力。 2022年より小売・流通をDX・SXするスタートアップを支援するNew Commerce Venturesを設立。

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