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年750ドルお得になる拡張機能!! 高還元率クレカを自動選択!! クレカレコメンドAI 他4社

2024/05/22

こんにちわ!New Commerce Ventures大久保です。
直近気になった成長しているスタートアップについて5つpickしてご紹介します!
簡単にはなりますがpickした背景と会社概要をお話します。

1社目はお得にお買い物ができる拡張機能Kudosです。
お得にお買い物ができる訴求の拡張機能は出資先のPLUGはじめ国内外で成長しています。その中で、高還元率のクレカを自動選択してくれるという共感できる課題に対する解決策、そこから、個人のファイナンスのアシスタントAIになっていくという構想、さらに、アフィリエイト手数料が大きいであろうクレカの新規発行をマネタイズポイントに取り入れているビジネルモデル設計、など、なるほどなー!と感じる事業です。

高還元率クレカのレコメンド拡張機能「Kudos」

設立年:2021年
国:米国
直近調達:11Mドル/24年5月/Series A/
累計調達金額:18Mドル
主要投資家:Four Cities Capital, Precursor Ventures, Chingona Ventures, SciFi VC, Patron
会社HP:https://joinkudos.com

事業概要:
・お得にショッピングできるブラウザ拡張機能
・買い物サイトに合わせて最も還元率の良いクレジットカードを自動選択
・クレカ、CVVまで自動入力という便利さ
・消費動向に応じて保有していないカードについてもレコメンド
・2百万のサイト、3000種のクレジットカードと連携
・一部連携サイト(1.5万サイト)では還元率が倍増
・年平均$750M稼ぐことが可能
・マネタイズはカードの新規発行手数料とEC企業からの総客手数料
・2022年以降 1000人のベータユーザーから20万ユーザーまで成長。年$200Mの取扱高の規模に
・社員は14名とリーン
・MariaGPT個人の家計のアシスタントAIの開発を強化

調達ニュース(2024年5月 調達時点)
https://www.finextra.com/newsarticle/44168/kudos-raises-102m-for-ai-powered-smart-wallet

2社目はサービスEC領域で事業展開しているHoney Homesです。
訪問サービスは日本でも巨大市場でスタートアップも多数参入している個人的にも注目している市場です。その中でHoney Homesはサブスク型で家周りのToDoを代行するという切り口、そのタッチポイントを起点にスポットでのアップセルを促す仕組み、さらに、単純な役務提供社とのマッチングではなく、Honey Homes自体が雇用した社員が訪問するサービス重視志向等が特徴的な事業です。

家周りのToDo代行サブスク「Honey Homes」

設立年:2021年
国:米国
直近調達:10Mドル/24年5月/Series A/
累計調達金額:22Mドル
主要投資家:Pear VC, Karman Ventures (fka Moving Capital), Immad Akhund, Era Ventures, Khosla Ventures
会社HP:https://www.honeyhomes.com

事業概要:
・家周りのToDoを代行してくれるサブスク
・配管周りの点検や家電の修理、家具の組み立てなど多岐にわたる家周りのToDoが対象
・毎月訪問し予防点検、毎月のToDoをしてくれる
・サブスクモデルで月250ドル-390ドル(月2回の訪問・作業、合計3.5時間作業量が込み)
・追加で業務やパーツが必要な場合はアレンジしてくれる(年750ドルほどは支払う)
・正社員が訪問しサービスを尽くしてくれるのが特徴
・シングルファミリー向けにベイエリアで展開。忙しい人、高齢の方に支持される
・2023年は売上YOY3.6倍、24年には$10M到達見込み
・75人のチームで50人が訪問員
・Angi、TaskRabbit、Thumbtack等のプレイヤーがいるが単純なマッチングではない点が特徴
・スマートホーム化、インフレ故の引っ越しのしづらさなどからメインテナンス需要は拡大していく

調達ニュース(2024年5月 調達時点)
https://techcrunch.com/2024/05/16/khosla-ventures-pear-vc-triple-down-on-honey-homes-a-smart-way-to-employ-a-handyman/

3社目はコールドチェーンの管理SaaS PAXAFEです。
LLMのユースケースは多岐にわたります。出資した投資家のコメントで「コールドチェーン×LLMに取り組んでいる唯一の会社がPAXAFE」とあったのですが、まさに、LLMが普及していくなかで、どの切り口でデータを獲得していくのかが重要になっていきますが、コールドチェーンに着目している点で面白いと感じた事業です。

コールドチェーンの管理SaaS「PAXAFE」

設立年:2018年
国:米国
直近調達:9Mドル/24年5月/Series A/
累計調達金額:22Mドル
主要投資家:gener8tor, AngelList, Gaingels, M12 – Microsoft’s Venture Fund, Mana Ventures
会社HP:https://www.paxafe.com/

事業概要:
・コールドチェーン物流の管理SaaS
・コールドチェーンとは生産・輸送・保管・消費の過程で低温(冷蔵・
冷凍)を維持する物流のこと
・顧客は食品・飲料や医薬品業界
・ERP、3rd party data、IoTデータを元に配送方法、配送過程ごとに温度・位置等の可視化・最適化が可能
・温度変化による廃棄可能性等をAIがリスク分析しLLMが対応策を提案してくれる
・グローバルのコールドチェーン市場は$281B(2022)から$327B(2029)に成長見込

調達ニュース(2024年5月 調達時点)
https://www.insidelogistics.ca/pharmaceutical/funding-aims-to-boost-innovations-in-cold-chain-decision-support-188121/

4社目は組み込み型保険のCover Gniusです。
個人的に”インテル入っている”や”つるはしを売る”ビジネスモデルが好きでして組み込み型事業も注目しているビジネスモデルです。出資先にも組み込み型延長保証のprotegerや組み込み型モノづくりサービスのPrintioなどがいます。Cover Geniusについては既にグロースしている企業ですが、API一つで様々な保険サービスを導入できるという組み込み型モデルの事業です。

組み込み型保険API「Cover Genius」

設立年:2014年
国:オーストラリア
直近調達:80Mドル/24年5月/Series E/
累計調達金額:246Mドル
主要投資家:Dawn Capital, G Squared, King River Capital, Belfer Management LLC, Regal Funds Management
会社HP:http://www.covergenius.com

事業概要:
・組み込み型の保険を提供
・導入企業はAPIで自動車保険、旅行保険、延長保証、ペット保険など様々な保険を実装可能
・旅行、小売、チケット、物流、不動産、自動車などの多岐にわたる産業が対象
・ウーバー、ebay、booking.com、amazonなどが顧客
・商材・適用条件等に応じて裏側で最適な保険会社の保険を適用
・世界60カ国3000万人の消費者に提供
・2023年はYOY2.0倍成長、NRRは145%成長
・AIを用いた保険適用の申請処理やキャンセル保証など継続的にプロダクトに投資

調達ニュース(2024年5月 調達時点)
https://covergenius.com/cover-genius-closes-80m-in-series-e-funding-as-investors-see-700-billion-opportunity-in-embedded-protection/

5社目は認定栄養士検索サービスFayです。
まだデジタル化されていないネットワークをデジタル化するというのは常套手段かと思いますが、認定栄養士という切り口に着目し、ユーザー、保険会社、認定栄養士にとって3方良し(ユーザーは安く栄養指導を受けられる、保険会社は被保険者が健康になり保険料が下がる、認定栄養士は売上が上がる)の構造を実現させている点が面白い事業です。

認定栄養士のマッチングPF「Fay」

設立年:2022年
国:米国
直近調達:20Mドル/24年5月/Series A/
累計調達金額:25Mドル
主要投資家:Manoj Kanagaraj, 1984 Ventures, General Catalyst, Forerunner Ventures, Jake Cooper
会社HP:https://www.faynutrition.com

事業概要:
・認定栄養士(資格保有者)を探せるPF
・多くの保険会社では認定栄養士による栄養指導についても保険適用になるがあまり活用されていない
・国民の半数は食に関する慢性疾患を抱えているが認定栄養士へのアクセスの機会が限定されていた
・通常1セッション$150かかるがFayを通じて支払うと保険適用となるので95%の人が$15以下になる(登録者が全員有資格者のため)
・認定栄養士は食事療法から日々の記録など多岐にわたる支援を提供
・認定栄養士の事業をエンパワーする側面もあり、顧客紹介や保険適用の申請、決済処理等の支援ツールを提供(フランチャイズに近い形態)
・保険会社としては健康になって保険料が下がり、栄養士も5-8倍の給与を稼ぐことができる三方よし構造
・現在1000の認定栄養士が登録、主要な大手保険会社とも連携済み
・今後は食ビジネスへの参入も視野に

調達ニュース(2024年5月 調達時点)
https://techcrunch.com/2024/05/15/dietitian-startup-fay-insurance-ozempic-general-catalyst-forerunner/

お読みいただき有難うございました!今回ご紹介したHoney Homes、Kudos、PAXAFE、Cover Genius、Fayのような事業を検討されている方いらしゃればぜひDMかオフィスアワー等でお気軽にご連絡ください!

▼X
https://twitter.com/Koheei_Okubo

▼オフィスアワー(毎週木曜10-13時)
https://calendar.app.google/R5LuTNj7p5vPSL3W7

▼2023年に資金調達したコマース領域の海外成長企業を紹介するレポート
https://newcommerce.ventures/news/1354/

 

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大久保洸平
大久保洸平
一般社団法人日本オムニチャネル協会監事。 東京工業大学大学院(技術経営専攻)卒業後、ヤフー株式会社に入社。Yahoo!ショッピングにて、出店企業へのコンサル営業、サービスEC事業立上げ、広告企画の業務に従事。またCSO(Chief Strategy Officer)室にて調査業務も担当。2017年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画。コマース領域を中心としたスタートアップ支援に注力。2022年にNew Commerce Venturesを設立。

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