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海外で生まれる新たなビジネス!シード資金調達上位TOP50(2024年上半期)

2024/07/16

こんにちは、New Commerce Ventures松山です。

今回は、海外の資金調達から事業アイデアを探りたい!ということで、2024年上半期のシード資金調達TOP50位の事業内容をまとめてみました。

対象はCrunchbaseを基に2023年以降創業で2024年1月以降にシード調達している企業のうち事業内容非公開の企業を除く調達額上位50件89社(同額調達している企業が存在するため89社)となります。

以下が89社の事業内容一覧ですが、最も目立つ傾向としては、AI関連が89社中31社と1/3以上を占める結果となっています。次いでディープテックが89社中17社、その次にブロックチェーン関連が89社中16社と続きます。

※画像クリックするとスプレッドシートで閲覧できます。

 

業種別構成比を見ると、開発者向けソリューションが最も多くなっています。特に印象的なのは、コンシューマー向けプロダクトが89社中13社と従来に比べ圧倒的に減少しており、世界的に資金調達環境が停滞している中で、成長が期待される生成AIやディープテック領域に投資が集中していることが伺えます。

ここからは、生成AI・ブロックチェーン・コンシューマー向けプロダクト・SaaSの4テーマのトレンドを紹介します。

 

生成AI

全体としては、生成AIネイティブなSaaSと生成AI周辺サービスの2つが多い傾向です。

生成AIネティブSaaSは、従来のSaaSを生成AIを活用することでさらに効率化しているSaaSとAIアシスタント系の2種類が増えています。

前者では、法律事務所向けの文章作成支援ツールを提供するLeyaや会計管理システムを提供するNominalのような企業が調達しています。従来も契約書作成支援や会計管理SaaSは存在していましたが、生成AIをベースに過去の判例から関連する判例を提示したり、数式を作成しなくてもテキスト指示で管理表や帳簿を自動生成してくれるような生成AIネイティブな機能を提供しています。

また、AIアシスタントでは、企業内で使用されている各種ツールと連携して単純作業を自動化するArtisan AIやEmaのようなサービスが誕生しています。

AI周辺サービスでは、生成AIに最適化した開発ツールや生成AIにより高まる電力消費量を削減するデータセンター、ディープフェイクに対応したサイバーセキュリティなど多様なソリューションが生まれています。

個人的に面白いと感じたのは、生成AI時代の広告収入プラットフォームを開発するTollBitです。

生成AIの普及のよりインターネット上の記事コンテンツをスクレイピングして、新たな記事コンテンツを生成することが容易になっていますが、これに対してスクレイピングOKなWebメディアが登録すると、スクレイピングして作成された記事の広告収入が分配される仕組みを提供しています。YouTubeの切り抜き動画のような世界観ですが、メディアがスクレイピングを許容するのかセキュリティを強化する流れになるのか今後の展開が楽しみです。

 

ブロックチェーン

ブロックチェーンは、一時の盛り上がりは去ったように感じますが、現在が再度ハイプ・サイクルの幻滅期に入り、いわゆる仕込み時なのかもしれません。

ブロックチェーン関連の大型調達企業は、開発者向けツールが大半を占め、ビットコインやイーサリアム上でのアプリ開発を容易にするソリューションや生成AIを活用するためのブロックチェーンインフラなどブロックチェーンの社会実装における基盤となるようなソリューションが中心となっています。

 

コンシューマー向けプロダクト

コンシュマー向けプロダクトは、これまでに比べ急激に減少している印象です。大型調達企業の大半は、ゲームとAI系となっています。ゲームでは、暗号通貨を利用したオンラインカジノやブロックチェーンゲーム、単体タイトルではなくゲームスタジオ的な企業も目立ちます。

また、AI系ではAIキャラクターや動画等の作品を作成〜共有できるプラットフォームやAIを活用した画像編集アプリが調達しています。

 

SaaS

SaaSは、全体としては前述の生成AIネイティブなSaaSが増えている傾向にありますが、引き続き幅広いソリューションが生まれています。

特にグローバル化における従業員管理、従業員向けのヘルスケア管理の2つは増加傾向にある印象です。グローバル化における従業員管理では、国を跨ぐ従業員に対する株式付与に対する申請・税務業務を効率化するソリューションや世界各地の従業員のオンボーディング、管理、給与支払の一元管理ソリューション等があり、従業員向けのヘルスケア管理では、USならではのプライマリケアのネットワークや事業内容非公開ですが、病院向けSaaSの元ユニコーンOliveの元幹部やCDPユニコーンAmperityの創業者等が新たな従業員向けヘルスケアソリューションをステルスで開発しているそうです。

 

以上、グローバルのシード資金調達動向となりますが、個人的には生成AIの登場により、次世代のAmazonやFacebookとなっていくようなコンシューマー向けプロダクトも生まれて来てほしいと感じています。

新たなアイデアに挑戦している方がいらっしゃればぜひ一度お話しさせてください。

▼DMはこちらまで
https://twitter.com/KTMY0507

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松山馨太
松山馨太
ヤフー株式会社入社後、広告営業を経て、株式会社GYAOへ出向、ネットワーク推進室室長、広告開発部部長として営業企画や放送局との事業開発等に従事。その後、地域課題の解決を目的として起業。 2018年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画、アクセラレータープログラムCode Republicの共同代表として、シード期のスタートアップ支援に注力。 2022年より小売・流通をDX・SXするスタートアップを支援するNew Commerce Venturesを設立。

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