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生成AIの覇権争い!ビックテック各社の1-3月期決算まとめ

2024/05/14

こんにちは、New Commerce Ventures松山です。

今回はビッグテック各社の1-3月期決算の概要をまとめました。四半期売上推移では、生成AIやShein・Temuの大型広告出稿の下支えもあり、Appleが伸び悩みを見せているものの各社好調な決算となっています。

以下各社の決算概要を簡単に紹介します。

 

Amazon

Amazonの1-3月期の売上高は1433億ドル(前年同期比112%)、営業利益153億ドル(同320%)、純利益104億ドル(同328%)でした。

事業別の売上構成比では、オンラインストア38.1%、3rdパーティー販売24.1%、AWS17.5%、広告8.3%、サブスクサービス7.5%、実店舗3.6%となり、引き続き、広告事業が前年同期比124%と急速に成長しています。

また、成長の鈍化が懸念されるAWSですが、前年同期比117%の成長を持続、一部のシェアをMicrosoft、Googleに奪われつつもシェア1位を維持しています。

また、今回の決算では、AWS以外の事業の営業利益率の改善が進んでおり、北米事業の営業利益率を維持、海外事業もプラスに転じています。

Amazonでは、自社物流網の強化やAIを活用し、エリア毎の需要予測と顧客に最も近い倉庫への在庫配置による商品発送の効率化を進めており、これらの取り組みの結果が見え始めているようです。

 

Alphabet

Alphabetの1-3月期の売上高は805億ドル(前年同期比115%)、営業利益254億ドル(同146%)、純利益236億ドル(同157%)でした。

事業別の売上構成比では、検索広告57.3%、YouTube広告10.0%、ネットワーク広告9.2%、サブスク・デバイス等10.9%、Google Cloud11.9%となり、YouTubeを中心に広告売上は順調な推移を見せています。

また、Google Cloudも前年同期比128%と成長を持続させており、先行するAWS、Azureに対して生成AIサービス「Gemini」を用いてシェア奪取を目指しています。Open AIとの連携によりシェアを伸ばすMicrosoftに対して、Google Cloudだけでなく検索やGmail等の既存サービスにもAIを組み込んだサービス開発を進めており、今後のサービス展開に期待です。

 

Apple

Appleの1-3月期の売上高は907億ドル(前年同期比95%)、営業利益279億ドル(同98%)、純利益236億ドル(同97%)でした。

事業別の売上構成比では、iPhone50.6%、Mac8.2%、iPad6.1%、ウェアラブル・ホーム等8.7%、サービス26.3%、前年同期からの減収はiPhoneの生産後倒しに伴い23年1-3月期の売上が増加したことが大きな要因となっています。

特にアプリ販売や音楽配信などのサービス部門は、前年同期114%と引き続き成長を続けています。一方で、EUではApp Storeを経由しない課金を禁止する規制が開始され、サービス部門の売上減少が予想されています。

逆風の中で、2月に発売開始されたApple Vision Proや発表が予定されている生成AIに対する取り組みがどのように進展していくか注目です。

 

Meta

Metaの1-3月期の売上高は364億ドル(前年同期比127%)、営業利益138億ドル(同191%)、純利益123億ドル(同216%)と前四半期期に続き、好調な結果となっています。

事業別の売上構成比では、広告事業97.8%、スマートグラスやVRゴーグルを開発するリアリティラボ事業1.2%、いずれも前年同期比130%弱の成長を続けています。

Facebook、Instagramをはじめとするアプリの延べユーザー数は32億人を突破、Realsの収益化が進み、1ユーザーあたりの売上も向上しています。

スマートグラスの売れ行きも好調のようで、新たにメガネチェーン型のウェアラブルデバイスを開発してしていることも発表されています。

 

Microsoft

1-3月期の売上高は618億ドル(前年同期比117%)、営業利益275億ドル(同123%)、純利益219億ドル(同119%)とこちらも好調に推移しています。

事業別の売上構成比では、AzureをはじめとするIntelligent Cloud事業43.2%、OfficeやLinkedinを有するProductivity & Business Process事業31.6%、Windowsやゲーム、各種デバイスを包含するMore Personal Computing事業25.2%、Intelligent Cloud事業が前年同期比121%で成長を牽引しています。

Open AIとの連携により他クラウドからAzureへのスイッチが進んでおり、Office各種サービスやGithubでのCopilotにより、利便性を高め、さらなる成長を目指しています。

 

以上、ビックテック5社の決算概要でしたが、各社生成AI及び生成AIを活用するためのデータセンターに対して、膨大な投資を継続しており、ビックテック企業による札束の殴り合いが繰り広げられています。どんなAIスタートアップが、このような戦いの隙間を縫って次のビックテックとなっていくか目が離せません。

コマース×AI領域で挑戦されているスタートアップや起業準備中の方がいらっしゃればぜひお話しさせてください。こちらのDMよりご連絡お待ちしています!

▼DM
https://twitter.com/KTMY0507

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松山馨太
松山馨太
ヤフー株式会社入社後、広告営業を経て、株式会社GYAOへ出向、ネットワーク推進室室長、広告開発部部長として営業企画や放送局との事業開発等に従事。その後、地域課題の解決を目的として起業。 2018年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画、アクセラレータープログラムCode Republicの共同代表として、シード期のスタートアップ支援に注力。 2022年より小売・流通をDX・SXするスタートアップを支援するNew Commerce Venturesを設立。

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