コマース領域の注目調達ニュースをお届けします。New Commerce Venturesでは、コマース領域のスタートアップを支援しています。資金調達やアイディアの壁打ちは、メールもしくは大久保・松山のTwitterまでご連絡ください。
設立年:2020年
国:英国
直近調達:379Mドル/2022年5月/Series A/
累計調達金額:381Mドル
主要投資家:Fortress Investment Group, Credo Capital Partners
会社HP:https://www.letsbloom.com/
事業概要(2022年5月 調達時点):
EC企業向けにRBF(Revenue Based Finance)を提供しています。売上などがわかるECツールをbloomと接続し審査を受け、最大£10Mの枠がもらえます。事業を1年以上営み年間£120K以上の売上がある事業者が対象となります。amazon、shopify、ebayなど主要PF対応は万全。競合にはアイルランドの$632M調達したwayflyerやUSで$681M調達したclearcoなどがいるものの、bloomは既存のRBF企業のプライシングモデルは過剰に課金し過ぎで、そこに勝機があると考え参入。従来のRBFより最大30%安価に提供、また、資金使途が柔軟である点が特徴とのこと。通常は売上の5-20%のレベシェアを完済まで徴収するとのことで、その間dailyベースでfixed-feeが発生するマネタイズモデル。それ以外の利子や延滞金などは一切ないそう。これまで2.1万事業者に対して$12Bを貸し付けた実績があります。
調達ニュース:https://techcrunch.com/2022/05/26/revenue-based-financing-platform-bloom-secures-376m-series-a-led-by-credo-and-fortress/
設立年:2020年
国:スウェーデン
直近調達:106Mドル/2022年6月/Debt Financing/
累計調達金額:282Mドル
主要投資家:FJ Labs, Cherry Ventures, EQT Ventures, DST Global, TriplePoint Capital
会社HP:https://www.juni.co
事業概要(2022年6月 調達時点):
EC企業向けのネオバンクです。具体的にはEC企業向けのデジタルマーケティング運用に最適化されたカードを提供しています。物理/バーチャル双方のクレジットカードの作成ができ、チャネルごとの支出分析機能、デジマ運用PF(グーグルadsと連携)を提供しています。カードは無料で作れ、支払い金額の1%のcashback特典、支払い上限が最大£2M、60日間金利が0%などの機能があります。現在イギリスが主な市場で従業員は200人に上ります。今年は顧客数・売上ともに10倍成長を目指しているとのこと。
調達ニュース:https://www.cbinsights.com/research/juni-competitors-finom-nearside-novo-viva-wallet-wise/
設立年:2020年
国:英国
exit:EbayにM&Aexit
累計調達金額:5Mドル
会社HP:https://knownorigin.io
事業概要(2022年2月 調達時点):
デジタルアートを特徴としたNFTマケプレを運営しています。今回、ebayが買収を実施しました。KnownoriginはイーサリウムbaseのNFTsの累計取引volumeでは12番目の規模感だそうです。ebayは直近、コレクタブルを保管する倉庫事業を解説するなど、コレクタブル領域でのリアルアセット、デジタルアセット双方でのポジション確立を目指しているようです。ebayの昨年の売上が$10Bに対してNFTsの2022年上半期取扱高が$40Bに到達したことを考えると注力するのも頷けます。
調達ニュース:https://inside.com/ecommerce/posts/ebay-acquires-knownorigin-an-nft-platform-293015
設立年:2017年
国:フランス
直近調達:100Mドル/2022年6月/Series B/
累計調達金額:123Mドル
主要投資家:Insight Partners, Pioneer Fund, U.S. Venture Partners, 5M Ventures, Celine Lazorthes
会社HP:https://www.nfinite.app
事業概要(2022年6月 調達時点):
EC企業向けに3D商品データを生成するSaaSを提供しています。商品の3D化をすることで、色や背景をデジタル上で様々なシミュレーションをする事が可能となり、CVR向上、返品率低下、リピート率UPが見込めるとのこと。元々アパートのショーケースの3D化を手掛けてきたところからEC領域に方針転換。ホームファッションを中心に消費財、コスメなどの商材も手掛けます。ARRは昨年10倍成長し、世界のtop5の小売のうち3社に導入実績んでおり、従業員は1年前の40人から100人に成長。web3時代のメタバース等への互換性も設計されており商品情報のリッチ化のど真ん中の存在と成りそうです。
調達ニュース:https://news.crunchbase.com/fintech-ecommerce/metaverse-ecommerce-startup-3d/
設立年:2017年
国:米国
直近調達:167Mドル/2022年6月/Series B/
累計調達金額:228Mドル
主要投資家:Moving Capital, Silver Lake Waterman, UP Partners, Slow Ventures, 01 Advisors
会社HP:http://www.metropolis.io
事業概要(2022年6月 調達時点):
パーキングを軸としたコマースPFを運営しています。通常パーキングは利用後、自販機で支払いが必要となります。このサービスでは、一度アプリに決済情報等を登録すれば、コンピュータービジョンAIにより、車体を判別しアプリから決済が完了でき、煩わしい支払いが作業が不要になるサービスです。また、ローカルの小売店・カフェなどと連携することで、彼らのアプリ上でプロモーションを可能にしています。現在60都市で200万のユーザーがおり、600の駐車場、数千のローカル小売店と連携しているそうです。2021年2月比でユーザーは28倍になるなど成長中とのこと。
調達ニュース:https://www.prnewswire.com/news-releases/mobility-commerce-pioneer-metropolis-technologies-raises-167m-series-b-301568360.html
New Commerce Venturesでは、コマース領域のスタートアップの支援、事業会社のオープンイノベション支援を行っています。資金調達やアイディアの壁打ち、オープンイノベーションのご相談は、info@newcommerce.venturesもしくは大久保・松山のTwitterまでご連絡ください。