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GAFAM各社の決算まとめ(2023年10-12月期)

2024/02/14

先日GAFAM各社の2023年10-12月期の決算発表が行われました。今回は、Amazonはもちろんコマース領域にも関係が深い各社の決算サマリーをまとめてみました。

GAFAMの10-12月期の売上合計額は約4779億ドル、前年同期比112%とその規模は拡大を続けています。各社の売上推移は以下となり、Appleはやや成長が鈍化している傾向にありますが、広告需要の回復の影響も受け、各社好調な決算となっています。


※Appleは9月決算、Microsoftは6月決算、他は12月決算のため期間は異なります。

各社の決算サマリーは以下です。

 

Amazon

売上高は1,700億ドル(前年同期比113.9%)、純利益は106億ドル(同102.9%)とブラックフライデーからサイバーマンデーの影響を受け、コマース売上は大きく成長しました。

事業別の売上構成比では、オンラインストア41.5%、3rdパーティー販売25.6%、AWS14.2%、広告8.6%、サブスクサービス6.2%、実店舗3.0%、広告事業は前年比126.7%と前期に続き成長を加速させています。

また、AWSでのAIモデルやAI向けインフラの強化に加え、Amazonサイト上でもAIを用いたショッピング・アシスタント「Rufus」を発表、コマース×AIにより、どのような購買体験を生み出すのか、今後の展開に注目です。

 

Alphabet

売上高は863億ドル(前年同期比113.6%)、純利益は207億ドル(同152.2%)と売上高・純利益ともに過去最高を記録しています。

事業別の売上構成比では、検索広告55.6%で半数以上を占め、次いでサブスクリプション・デバイス関連が12.5%、Youtube広告10.7%、Google Cloud10.6%、ネットワーク広告9.6%となり、広告売上の復活とサブスク・クラウドの成長が売上・純利益の過去最高に貢献しています。

広告事業では、ネットワーク広告が前年割れとなるものの検索広告・YouTube広告の成長により補っています。クラウド事業ではAmazon同様にAIソリューションの強化を行なっており、マルチモーダルの生成AIモデル『Gemini』を発表、現在のGoogle BirdやAndroid等へ実装が進む見通しです。

 

Microsoft

売上高は620億ドル(前年同期比117.4%)、純利益は219億ドル(同133.5%)と過去最高の売上高を記録しています。

事業別の売上構成比では、AzureをはじめとするIntelligent Cloud事業41.7%、OfficeやLinkedinを有するProductivity & Business Process事業31.0%、Windowsやゲーム、各種デバイスを包含するMore Personal Computing事業27.2%となり、特にIntelligent Cloud事業は前年同期比120.3%と成長を牽引しています。

OpenAIとの連携をはじめ、Alphabet・Amazonより一歩先んじて生成AIの実用化を進めるMicrosoftは、様々な製品にCopilotを導入しており、Github Copilotの有料会員数は130万人を越えたとのことです。

 

Meta

売上高は401億ドル(前年同期比124.5%)、純利益は140億ドル(同297.9%)と大幅増収・増益の好調な結果でした。

Metaの売上の約96%は広告事業であり、広告需要の回復に加え、Reelsの再生回数の増加により、広告配信量が増加、全体の広告売上増となっているようです。また、FacebookのMAUも前年比3%の増加となっており、欧米以外の地域で引き続き、ユーザー数が増加しています。

Metaは、XR領域にも引き続き注力しており、リアリティラボ事業の売上同期比は147.3%で1000億ドルを突破、スマートグラスやHMDの開発において、Appleとの戦いは激化しそうです。

 

Apple

売上高は1195億ドル(前年同期比102.0%)、純利益は339億ドル(同113.0%)と成長率は鈍化しているものの堅調な推移となっています。

事業別の売上構成比では、iPhoneが58.3%、次いで各種サービスが19.3%、ウェアラブルやホーム&アクセサリーが10.0%、Macが6.5%、iPadが5.9%となり、iPad、ウェアラブル、ホーム&アクセサリーが前年割れする中でiPhoneは前年比106%の成長を続けています。

2月2日発売されたApple Vision Proの初年度出荷台数は30万〜40万台と予測されており、既に600件を超えるアプリがリリースされています。iPhoneのようなパラダイムシフトを世界中に巻き起こすことができるのか今後の動向を注視したいと思います。

 

10-12月期は各社好調な決算となり、AIやXR領域への投資も活発化しています。特にAI領域ではOpenAI×Microsoft陣営とGoogle、Amazonの戦いは激化していきそうです。また、Apple Vision Proが一過性のものなのか社会に浸透するのか?その中でどのようなアプリが生まれてくるのか?AIやXRを活用した新たなビジネスチャンスが広がっていそうです。

このような新たな領域で起業に挑戦する方がいらっしゃれば、是非お気軽にご相談ください。

▼松山馨太
https://twitter.com/KTMY0507

▼大久保洸平
https://twitter.com/Koheei_Okubo

 

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松山馨太
松山馨太
ヤフー株式会社入社後、広告営業を経て、株式会社GYAOへ出向、ネットワーク推進室室長、広告開発部部長として営業企画や放送局との事業開発等に従事。その後、地域課題の解決を目的として起業。 2018年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画、アクセラレータープログラムCode Republicの共同代表として、シード期のスタートアップ支援に注力。 2022年より小売・流通をDX・SXするスタートアップを支援するNew Commerce Venturesを設立。

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