1週間のコマース領域の注目ニュースとスタートアップを紹介します。
TikTokは、先月TikTok内に外部の商品購入ページリンクを設置できるストアフロント機能を9月12日に停止することを発表しました。ストアフロント機能の停止により、他ECサイトへのリンク遷移ができず、TikTok上で商品を販売する場合はTikTok Shopの利用が必須となります。
Shopifyは、これまでストアフロント機能によりTikTok経由での販売に対応していましたが、今後はTikTok経由での売上が減少する可能性があります。この動きに対して、ShopifyはTikTok Shopとの連携を検討しているそうです。
現在もShopifyは、TikTokアプリを通じてShopifyとTikTok Shop間での注文・在庫、フルフィルメントや広告配信の管理を提供していましたが、今後はTikTok Shop経由での注文情報・顧客情報を取得できる仕組みを模索しているようです。
先日の「Buy with Prime」の連携に続き、競合を受け入れることで増加する購入データをどのように活用していくかが今後の鍵となっていきそうです。
イオンは、10月5日から全国523店舗で提供しているプラスチック製レジ袋(ポリ袋)を紙製レジ袋に切り替えると発表しました。
対象は、総合スーパー「イオン」「イオンスタイル」の全店舗で、年間で約6,600万枚(450万トン相当)のレジ袋を削減できる見込みとのことです。
イオンは、2030年度にプラスチック使用量を半減する目標を掲げており、今回の取り組みでは、プラスチック使用の削減に加え、紙製レジ袋では環境に配慮した紙やインキを使用、マイバッグ持参等の協力を呼びかけを行い、環境問題への貢献を目指していくそうです。
プラスチック袋がS・Mが3円、Lが5円で販売されていることに対して、紙袋は小が20円、中・大・特大が30円で販売予定、レジ袋の辞退がさらに進んでいきそうです。
参考記事:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74166500U3A900C2TB0000/
ダイヤモンド・チェーンストアは、2023年の日本の小売業売上高1000社ランキング(2022年度決算ベース)を発表しました。
ランキング上位10社は以下、括弧内が昨年の順位となります。
第1位 セブン-イレブン・ジャパン(第1位)
第2位 ファミリーマート(第2位)
第3位 ファーストリテイリング(第4位)
第4位 ローソン(第3位)
第5位 イオンリテール(第5位)
第6位 ヤマダHD(第6位)
第7位 ウエルシアHD(第8位)
第8位 ツルハHD(第9位)
第9位 マツキヨココカラ&カンパニー(圏外)
第10位 コスモス薬品(圏外)
ランキング1000社の総売上高は、78兆6459億円で前年比1.8%の増加、コンビニ、ドラッグストア、衣料品専門店、ディスカウントストアの4業態が昨年より増加、特にドラッグストアは4社がランクインしています。食品スーパーの総売上高は18 兆4473億円で、前年から0.2 %減の微減となったそうです。
コロナの収束に伴い、停滞していた買い物需要が増加する一方で、インフレの影響を受け、安く賢く購入したいというニーズも増加しているようです。
参考記事:https://diamond-rm.net/market/accounting/466402/
設立年:2019年
国:米国
直近調達:258Mドル/23年9月/Debt Financing/
累計調達金額:565Mドル
主要投資家:Goldman Sachs, M13, Melitas Ventures, Forerunner Ventures, VMG Partners
会社HP:http://www.getampla.com
事業概要(2023年9月 調達時点):
・ブランド向けall-in-one fintechPF
・”Growth Line of Credit”(RBF)、”Banking”、”Pay later”、”Corporate Card”等の多様なfintechサービスを提供
・Bankingは預金年利4.73%、”Corporate Card”では1.5%のキャッシュバック還元
・各種広告PF、会計SaaSともサービス連携
・年間60億ドルのトランザクションボリュームに
設立年:2021年
国:米国
直近調達:20Mドル/23年9月/Series A/
累計調達金額:20Mドル
主要投資家:Team8, Allen & Company, LiveRamp, J Ventures, Bright Pixel
会社HP:https://www.harmonya.com/
事業概要(2023年9月 調達時点):
・CPGブランド向け商品分析AI
・LLMを用いて商品名、説明、材料、レビュー等を統合分析し商品の特徴を表すタグを生成
・タグを用いて自社/競合の商品ポートフォリオの分析等が可能
・製品開発やマーケティング施策等に活用が可能
・CPGトップ10社の内4社が顧客。23年に入り成長加速
調達ニュース:https://siliconangle.com/2023/09/05/harmonya-raises-20m/
設立年:2015年
国:フィンランド
直近調達:25Mドル/23年9月/Series A/
累計調達金額:49Mドル
主要投資家:European Innovation Council, Ecolab, ITOCHU Corporation, European Circular Bioeconomy Fund
会社HP:http://www.paptic.com/
事業概要(2023年9月 調達時点):
・森林由来の包材原料メーカー
・フィンランド国立技術研究センター発の環境負荷軽減が期待される新素材
・リユース、リサイクル可能な素材でサーキュラーエコノミーを実現
・手提げ袋や梱包材、パッケージなどで活用(プラスチック、紙袋を代替)
・プラスチックは軟梱包市場の70%を占めており規模は30兆円に及ぶ
・2026年までに売上1億ユーロを目指す
・伊藤忠商事が筆頭株主に
New Commerce Venturesでは、起業アイディアのブラッシュアップや資金調達、オープンイノベーション等の相談ができるオンラインオフィスアワーを開催しています!1枠30分で以下フォームから予約可能です。まだアイディアが固まっていないというタイミングでもカジュアルにご相談ください!
大久保洸平(毎週木曜日10-13時)
https://calendar.app.google/hNRASRJB2PDGEhZJ7
松山馨太(毎週火曜日10-13時)
https://calendar.app.google/GnScPtUt2quTSLGp6
皆様のご相談お待ちしています!
New Commerce Venturesでは、コマース領域の注目企業やトレンド等のレポートを定期的に発行しています。
Commerce Market Trend 2022
2022年の海外・国内のコマース市場動向、資金調達・IPO・M&A動向、2023年の注目トレンドをまとめたレポート
Commerce Startup Funding 2022
2022年に資金調達したコマース領域の海外注目企業を紹介するレポート
企業間取引において、買い手による請求書払いのニーズは高く、約70%以上の企業が請求書での支払いを希望しています。しかし、請求書払いを提供するには、売り手は与信審査から請求書の発行、入金管理や督促業務といった付随する多くの業務に対応する必要があり、人的リソースが豊富でないスタートアップ企業が導入するには高いハードルがあるのも事実です。 事業用のクレジットカードもまだまだ普及が進んでおらず、クレジットカード決済のみだと知らないうちに取引先を逃してしまっているかもしれません。
Paidを使えば、簡単に請求書払いの導入ができ、取引の取りこぼしをなくすことができます。
Paidは、請求書払いにおける「手間」と「リスク」をゼロにするサービスです。請求書払いに付随するすべての業務を代行し、支払い遅延や未払いが発生しても、Paidが貴社へ100%代金をお支払いします。売掛債権の早期現金化も可能なため(※)、キャッシュフローの安定も見込めます。
請求業務は事業の成長に比例して煩雑になっていきます。 今はまだ課題を感じていないという企業様も、ぜひこのタイミングでPaidの導入をご検討ください。
資料のご希望などございましたら、こちらからお気軽にお問い合わせください。
※Paid早期払いの適用には別途条件がございます。