このたびNew Commerce Venturesは、EC業務の効率化・自動化を可能にするノーコードツール「TēPs」を提供するテープス株式会社(以下、テープス)による第三者割当増資の引受を行いましたので、お知らせいたします。
TēPs は、API を介して EC モール・カートや受注管理システム、Google スプレッドシート、チャットツール、CRM、データベースなど、EC 事業者が日々の業務で利用するさまざまなサービスの機能を自由に組み合わせ、プログラミングの知識や経験がなくても、自社独自の業務を自動化するツールをつくることができるノーコードツールです。2021 年 5 月にサービスを開始して以来、ユーザー数は順調に増加し、2022年12月末時点で、商材・事業規模を問わず約 500 社に利用されています。
事業者ごとに商材・商流が大きく異なる EC 業界には、既存のサービスでは自動化できていない「事業者固有の業務」が数多く存在しています。EC に取り組むにあたり利用せざるをえないシステムは増える一方で、それらシステム間の連携不足により、売上・在庫・受注・発送といった重要なデータの処理や集計を手作業に頼っている事業者は多く、また業務効率化サービスを導入したとしても、その機能の限界により対応しきれない細かな処理のための手作業が発生しているのが実情です。また、物流倉庫や販路、商材や仕入れ先などを変えるたびに「事業者固有の業務」が新たに発生します。それらの業務への対応のため、業務効率化サービスを頻繁に切り替えたり、多額な費用をかけてシステムを開発せざるを得なくなる例も後を絶ちません。
TēPs は、多額な費用や時間をかけずとも、変化に合わせて常に発生する「事業者固有の業務」を EC の担当者自身で解決できるように、システムやサービスの機能を細かなパーツとして分解し、それらをブロックのように組み合わせることで、プログラミングの知識がなくても、欲しいツールを自分でつくれるようになるためのサービスです。
※ 接続サービス・パーツの一覧は WEB サイトに掲載しています:https://teps.io/
NCVは「Create the Future of Commerce」を掲げ活動しております。コマース領域ではEC化・DX対応のニーズが高まっている一方で、マクロ環境に目を向けると労働人口不足、特にエンジニア不足が深刻化しています。テープス社はEC業務の効率化・自動化を推進するプロダクトの提供により、そういった課題を解決しています。NCVもコマース領域のデジタル化が加速していく未来ではテープス社は欠かせない存在になると考え出資させて頂くに至りました。テープス社の掲げる“『働く』を彩り、人生を豊かにする” というビジョンの実現に向け New Commerce Ventures 一丸となりご支援して参ります。
テープス株式会社 代表取締役 田渕 健悟氏からのコメント:
この度の資金調達において、New Commerce Ventures さまからのご期待とご支援をいただきましたこと心より感謝申し上げます。コマース領域特化の VC ファンドである New Commerce Ventures さまにご支援いただくことは、調達額以上の大きな意味を持つと考えております。長く EC 業界に携わってきた中で、Eコマースの現場業務の煩雑さを見てきたからこそ生まれた TēPs は、すでに多くの現場で必要不可欠なプロダクトとして評価していただいています。今回調達した資金でプロダクトを更に強化すると同時に、よりいっそうの事業規模の拡大を目指してまいります。