コマース領域の調達ニュースVol6をお届けします。日本でも投資したいと思う企業をpickしてます。関連領域で起業している方/準備中の方はinfo@newcommerce.venturesもしくはDMでご連絡ください。
設立年:2014年
国:米国
直近調達:36Mドル/2022年3月/Series B/
累計調達金額:44Mドル
主要投資家:Lerer Hippeau, Edison Partners, Correlation Ventures, Moderne Ventures, Max Ventures
会社HP:https://kaiyo.com
事業概要(2022年3月 調達時点):
家具の2次流通マケプレを運営しています。家具レンタル事業からのpivotだそうです。特徴の一つはSellerに対して、商品ピックアップ・家具のクリーニング・写真撮影・保管・購入者への配送を全て無料で行っていることです。また、Sellerは即時現金化のオファーをKAIYOから受けることができ、実際に売れる前に引き出すことも可能となります。価格設定もKAIYOが行い販売に応じて手数料を徴収するモデルです(金額によって手数料は異なり、単価$3000+で40%から$100以下で90%と幅は広いです)。COVID-19、モノ不足の影響もありYOYで+100%成長を遂げています。家具の2次流通は2018年の$9.9Bから2025年には$16.6Bに拡大する見込み。
調達ニュース:https://techcrunch.com/2022/03/29/kaiyo-raises-36m-series-b-for-its-second-hand-furniture-marketplace/
設立年:2010年
国:ドイツ
直近調達:71Mドル/2022年4月/Series B/
累計調達金額:91Mドル
主要投資家:Nordwind Capital, Bregal Milestone, KfW, Deutsche Handelsbank, Moritz Zimmermann
会社HP:http://productsup.com
事業概要(2022年4月 調達時点):
マルチチャネルでの商品データフィード一括管理SaaSを提供してます。彼ら自身はProduct to Consumer PFと表しています。具体的には、Productsup上で商品コンテンツ(商品名、画像、価格etc)を編集すると2500を超えるチャネル(Google、Amazon、Facebook、Walmart ほか多数)に最適なフォーマットに瞬時に変換されます。これにより、EC企業は商品の市場投入機関の短縮、データのサイロ化解消や広告単価の低下などが期待できます。顧客はIKEA、Farfetchを含み900社にも及ぶそうです。EコマースのチャネルマネジメントのTAMは$11.4Bあると見積もっておりその市場を狙います。
調達ニュース:https://techcrunch.com/2022/04/06/productsup-raises-70m-to-help-retailers-navigate-sales-strategies-in-the-choppy-world-of-e-commerce/
設立年:2018年
国:ドイツ
直近調達:111Mドル/2022年4月/Series B/ val:$1.2B
累計調達金額:275Mドル
主要投資家:Insight Partners, Coatue, Bessemer Venture Partners, Atlantic Labs, G Squared
会社HP:https://www.choco.com
事業概要(2022年4月 調達時点):
レストラン向け仕入れ効率化アプリを提供してます。紙での発注作業の煩雑さ、発注ミスなどの課題、そして、複数の仕入先とのやり取りの煩雑さ(3-11の仕入先を使うのが一般的)などの課題をワンストップ仕入れPFを提供することで解決しています。モバイルUXにも優れ、直接サプライヤーとチャットをしながら仕入れ注文するチャットコマースが特徴となってます。レストラン、サプライヤー共に、appは無料で提供されており、既存の取引先とのコミュニケーションツールとして導入される形となっています。マネタイズは、サプライヤー側からのERP接続等で実施。この1年でユーザー数は350%増加し、累計の取扱高も$1.2Bを突破したとのことです。最終的なゴールとしてはサプライチェーンの最適化により、フードロスを削減することにあるといいます。
調達ニュース:https://www.finsmes.com/2022/04/choco-raises-111m-in-series-b2-funding-valued-at-1-2-billion.html
設立年:2015年
国:スウェーデン
直近調達:190Mドル/2022年4月/Series C/ val:$1B
累計調達金額:328Mドル
主要投資家:EQT Ventures, Verdane, Creades AB, Cordet, Nineyards Equity
会社HP:https://www.instabox.io/
事業概要(2022年4月 調達時点):
宅配ボックスPFを運営しています。連携しているECサイトで購入した商品を最短当日好きな場所で受け取ることが可能となります。当日配送という速さに加え、再配達問題の解決につながるなどサステイナブルな配送手段としても注目を集めています。スウェーデンを起点にノルウェー、オランダに同業者のM&Aで参入するなどエリア拡大を加速させています。月300万の宅配を手掛けYOY300%で成長する急成長企業です。調達した資金でドイツを皮切りにEU内でのエリア拡大を計画しています。
調達ニュース:https://sifted.eu/articles/parcel-locker-delivery-instabox/
設立年:2013年
国:米国
直近調達:240Mドル/2022年4月/Series E/ val:$2.5B
累計調達金額:582Mドル
主要投資家:Yieldstreet, Gaingels, Headline, SoftBank Vision Fund, Nielsen
会社HP:http://www.fetchrewards.com/
事業概要(2022年4月 調達時点):
キャッシュバックアプリを提供しています。ユーザーは商品を購入後アプリにレシートをアップロードすることでポイントをゲットすることができ(指定されたブランド、店舗で購入するとより多くのポイント獲得が可能)、そのポイントをAmazonギフト等のギフトカードに交換することができます。13Mのアクティブユーザーがおり20億レシートがアップロードされ$340M分のキャッシュバックをしてきたとのこと。またトレースしているGMVは年$100Bを超えており(米国内小売り7番目に相当)、この集客力を武器に600以上のグローバルブランドからマーケティングとしての売上を稼いでいます。同領域にはibotta、honey、wikibuyなども存在します。
調達ニュース:https://www.prnewswire.com/news-releases/fetch-rewards-raises-240-million-in-a-round-led-by-hamilton-lane-to-continue-fueling-aggressive-growth-301519579.html