コマース領域の調達ニュースVol5をお届けします。日本でも投資したいと思う企業をpickしてます。関連領域で起業している方/準備中の方はinfo@newcommerce.venturesもしくはDMでご連絡ください。
設立年:2019年
国:英国
直近調達:19Mドル/2022年4月/Debt Financing/
累計調達金額:32Mドル
主要投資家:Espresso Capital, Fuel Ventures, Tom Vorisek
会社HP:https://moot.group/
事業概要(2022年4月 調達時点):
ヘッドレスコマースの会社です。自らがshopifyでブランド運営していた時の課題を解決するプロダクトを作ったところから始まり、外販に伴い切り出した事業だそう。主にshopifyだけでは実現できない、よりカスタマイズが求められる層に対してのプロダクト。BtoC、BtoB、マケプレ出店者向けなどにサービスを提供しています。マルチチャネルの一元管理、多言語・他通貨対応、法人向けカスタマイズ等、unifiedされた管理システムを提供することを特徴としています。顧客にはTimberland、ASOSなどがおり、22年末にはYOY300%でのARR$130Mに到達する見込み。
設立年:2017年
国:米国
直近調達:14Mドル/2022年4月/Series A/
累計調達金額:16Mドル
主要投資家:Index Ventures, Ulu Ventures, Brian Long, Able Partners, HearstLab
会社HP:http://beamimpact.com
事業概要(2022年4月 調達時点):
購入する度に一定金額が寄付されるappを提供してます。アプリと自身のカードを連携することで、beamと提携した店舗/ブランドでの購入をトラッキング。アプリ上でその店舗/ブランドが賛同する500を超えるノンプロフィットなプロジェクトに寄付できる仕組みとなっています。寄付後に実際にお金がどう使われてどういう成果が出たかも確認することができます。寄付金額は購入金額の1%となっており(ユーザー負担は0)、beam自身は広告費として店舗/ブランド側からマネタイズをする仕組みとなっています。IKEA、instacart、Paradeなど100社を顧客に抱え昨年は月次成長率50%を記録したそう。
調達ニュース:https://techcrunch.com/2022/04/14/beam-impact-13-3m-turn-everyday-purchases-support-social-causes/
設立年:2019年
国:英国
直近調達:NA/2022年3月/Venture – Series Unknown/
累計調達金額:24Mドル
主要投資家:Anorak Ventures, Galaxy Interactive, Amazon Alexa Fund, JDS Sports LLC, Lakestar
会社HP:https://www.aglet.app/
事業概要(2022年3月 調達時点):
バーチャルスニーカーがゲットできるMove to earnアプリです。stepnと異なり無料で始められます。ユーザーは歩くごとにAGLETコインやスニーカーBOXの獲得が可能になります。現在アプリ内ではマケプレ機能なども実装されております。そしてAdidasやVANSなどメーカーとコラボしていることが特徴で、熱狂的なファンも多くDiscordを中心に強いコミュニティを有しています。直近デジテルスニーカーのNFT化や仮想通貨との交換が可能になるといった発表があり、web3文脈でも注目を集めています。ゲーム業界の人材を積極採用することによりゲームとしての質を高めており今後も様々な機能をローンチ予定。創業者曰く数年後には「150も1000もの新しいブランドを立ち上げ、成功させてきました。そして、それらのブランドのデザイナーは、このゲームで人気を博したデジタルデザインの靴を実際に作っているのです」と回答できるようになりたい、とのことで、デジタルネイティブな実物としてのスニーカー販売も強化していくようです。
調達ニュース:https://venturebeat.com/2022/03/01/aglet-maker-onlife-raises-fresh-funding-for-the-sneakerverse/
設立年:2021年
国:ドイツ
直近調達:12Mドル/2022年4月/Seed/
累計調達金額:14Mドル
主要投資家:Atomico, Seven Seven Six, CapitalT, Saarbruecker 21, Expedite Ventures
会社HP:https://www.vaayu.tech/
事業概要(2022年4月 調達時点):
カーボン排出トラッキングサービスをリテール向けに提供してます。”脱炭素社会”の実現という世界的なトレンド(国連が2030年までに排出量を50%カットすることを目標に)を後押しする領域の会社です。リテールセクターによるCO2排出は全体の20%に及ぶというデータもあるそうです。yaayuはshopify等の販売データ、物流、梱包などのデータを統合し、排出量を可視化します。他社のPlan A、Emitwise、Watershedと異なりリテイルにフォーカスすることで、測定の簡略化、精度向上が可能となります。現在既に50のブランド顧客が存在しているとのこと。
設立年:2012年
国:米国
直近調達:115Mドル/2022年3月/Series D/ val:$1B+
累計調達金額:196Mドル
主要投資家:Insight Partners, SoftBank Vision Fund, Shasta Ventures, Trinity Ventures, Madrona Venture Group
会社HP:https://commerceiq.ai
事業概要(2022年3月 調達時点):
ブランド向けに売上・利益を最大化するオートメーションツールを提供しています。特に、市場背景として自社販路以外の売上構成比が85%というのがあり、その中でも主要なAmazonやウォルマート、Target等のモールでの運用自動化に注力してます。多様なサービスを提供してますが例えば、複数チャネルにおいて商品詳細ページかを最新のものになっているかチェックする機能、ブランドの認可なく販売してる事業者がいないかをチェックする機能、在庫切れによる機会損失の防止、広告運用周りでは、商品ごとの粗利率や競合のビット状況、1000+のマーケットデータ、販売実績などをリアルタイムで把握し、最適な運用が可能となる機能があります。また、1000パターンもの目的別の予算配分にも対応してます。(ブランド認知重視、ROI重視、競合を倒す重視etc)。既に、ケロッグ、ネスレなど2200を超えるブランドが顧客として存在しており、平均して売上を18%向上させた実績があるそうです。2021年はYOY+106%成長を達成したとのこと。経由GMVでは昨年の$250M から今年は$1.1Bを見込むとのこと。インドの拠点が最大でAIドリブンなプロダクト開発を強化していきます。
調達ニュース:https://techcrunch.com/2022/03/21/commerceiq-e-commerce-infrastructure/