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プロンプトでオリジナル商品を製造 『Prompt to Product』 ほか汎用型AIエージェント、リテールメディア、返品業務効率化など

2024/10/01

こんにちわ!New Commerce Ventures大久保です。
直近気になった成長しているコマーススタートアップについて5つpickしてご紹介します!
簡単にはなりますがpickした背景と会社概要をお話します。

1社目はプロンプトにより商品製造を行うArcadeです。
“turns your thoughts into things”というコンセプトで取り組んでいる会社で、”製品”を通じた自己表現の民主化を行っている点が面白いです。AIによる、デザインする力の民主化と、3Dプリンター等による、製造する力の民主化が進んでいくことで新たな物作りの形が普及していきそうです!

プロンプトによる商品作成PF「Arcade」

設立年:2024年
国:日本語
直近調達:5Mドル/24年9月/Seed/
累計調達金額:17Mドル
主要投資家:Jeffrey Wilke, Elad Gil, Heretic Ventures, David Luan, Ashton Kutcher
会社HP:https://www.arcade.ai

事業概要:
・プロンプトでオリジナル商品が作れるPF
・プロンプト(テキストや画像)により購入/販売できる製品デザイン案をAIが生成
・マケプレ上のメーカー/職人が作れる商品DBをもとに、リアルな商品画像、価格、製品規格、商品説明、素材までを自動生成
・注文が入り次第、受注生産(発送前に動画・画像により実物を確認可能)
・商品ページではdreamer(発案者)と製造社が表示されているモール形式
・閲覧者のプロンプトによる細かいチューニングも可能
・現在β版でジュエリーから開始。年内に他カテゴリの商品を展開予定
・EC領域のシリアルアントレプレナーが創業

調達ニュース(2024年9月 調達時点)
https://finance.yahoo.com/news/arcade-announces-first-ever-ai-135800852.html

2社目は汎用型AIエージェントのConvergence Labsです。
今週も多くのAIエージェントが調達してました。保険業務特化のRoots Automationといった業界特化型のエージェントAIや、営業特化型の11xといった職種特化型のAIエージェントです。特化型に対して、Convergenceはユーザーに寄り添って業務を自動化する汎用型AIエージェントです。shopifyベンチャーズ出資しておりピックしました。

汎用型のAIエージェント「Convergence Labs」

設立年:2024年
国:英国
直近調達:12Mドル/24年9月/Pre-Seed/
累計調達金額:12Mドル
主要投資家:Shopify Ventures, Salesforce Ventures, Balderton Capital
会社HP:https://convergence.ai/

事業概要:
・汎用的な業務をこなせるAIエージェント
・Large Meta Learning Models (LMLM’s)を開発。人間同様長期記憶を持ち学習してスキルを取得するのが特徴
・業務起点ではなくユーザー起点でエージェントを生成するのが特徴
・行動履歴を記録し作業内容ごとに自動化するエージェントを構築
・それにより個人用途の買い物アシスタントから業務用途の多岐に渡る業務の自動化が可能
・エンタプライズレベルのセキュリティ
・元shopify→cohereの同僚で創業。テックジャイアントのエンジニアを採用しチーム組成

調達ニュース(2024年9月 調達時点)
https://techcrunch.com/2024/09/25/convergence-ai-played-with-agents-for-years-until-raising-12m-to-give-them-long-term-memory/

3社目はリテールメディアのLoomaです。
リテールメディアの中でも、露出量というより商品個別のストーリーを深掘りする志向性が特徴的です。お酒の様な、種類が多くストーリが重要視される嗜好品の商材との相性がよくそのセグメントに特化するクリエイティブエージェンシーまでを揃えに行っている会社です!

アルコール特化リテールメディア「The Looma Project」

設立年:2015年
国:米国
直近調達:10Mドル/24年9月/Venture – Series Unknown/
累計調達金額:13Mドル
主要投資家:Praxis, Triangle Tweener Fund, Cofounders Capital, YETI Capital, Carolina Angel Network
会社HP:https://theloomaproject.com/

事業概要:
・アルコール領域を中心とするリテールメディア
・小売向けにデバイス(タブレット等)と動画コンテンツを提供
・30秒程度の動画(メーカー広告)は専門の制作会社が作成
・放映中は売上が2倍に半年間は12%売上向上が継続
・現在のストーリー重視の内容から宣伝、レシピ連動、ペアリング提案等に拡充予定
・2023年800スクリーン→24年末5000スクリーンに成長。現在は675店舗に導入

調達ニュース(2024年9月 調達時点)
https://www.prnewswire.com/news-releases/in-store-media-firm-looma-secures-10-million-of-fresh-funding-302259338.html

4社目は顧客満足度調査のFeedbackNowです。
店舗等の現実世界において、リアルタイムでフィードバックを受けれるようにする仕組みを構築する取組で面白いです。特に、3つのボタンでのフィードバックを軸としており、アナログを駆使している点、シンプルなフォーマットだからこその横展開可能性の広さは絶妙だと思いました。

店舗内顧客満足度リアルタイム測定PF「FeedbackNow」

設立年:2011年
国:スイス
直近調達:0Mドル/24年9月/Series A/
累計調達金額:0Mドル
主要投資家:Uncorrelated Ventures, Motivate Venture Capital, AI Capital
会社HP:https://www.feedback-now.ch/

事業概要:
・顧客満足度をリアルタイムで可視化するPF
・満足/普通/不満といった3段階評価でフィードバックできるデバイスを開発
・顧客からのリアルタイムでのフィードバックにより運営は即時対応が可能
・ex.空港のトイレ内洗剤の品切れやセキュリティチェックの行列の有無確認等で利用
・実空間を持っているあらゆる顧客(イベント会場、空港、コンビニ、病院まで)が顧客でスポット毎に詳細な分析が可能
・ボタン式、タッチレス、QRコードなど多様なフォーマットに対応
・センサー機能(騒音、人数カウンター)をリリース。顧客満足度との時系列・相関分析が可能に。人材配置等に利用可能。
・40カ国に250社の顧客が存在

調達ニュース(2024年9月 調達時点)
https://www.prnewswire.com/news-releases/feedbacknow-launches-new-platform-and-raises-series-a-302251063.html

5社目は返品業務効率化システムTwoBoxesです。
返品大国であるアメリカでは返品領域で多様なスタートアップが出てきています。TwoBoxesについては、顧客接点を活かした購入後体験の向上というよりも、返品の倉庫内業務の効率化にフォーカスすることで他社とも連携するポジショニングを築いているのが面白いです!

倉庫内の返品業務効率化システム「Two Boxes」

設立年:2022年
国:米国
直近調達:6Mドル/24年9月/Series A/
累計調達金額:10Mドル
主要投資家:Matchstick Ventures, Range Ventures, Assembly Ventures, Vinyl Capital, The House Fund
会社HP:https://www.twoboxes.com/

事業概要:
・倉庫内での返品業務効率化に特化したシステム(ハード&ソフト)
・返品商品の検品、商品状態の記録(バーコード管理から写真撮影)、再販売/廃棄等の仕分け等を効率化
・ブランドはSOPs(標準作業手順書)に従って3PLの作業員に指示が可能。ex.返品状態を画像で撮影しクラウドにアップロード。状態によって寄付など。
・教育コストの80%削減、返品管理業務を50%削減、返品商品からの再販在庫化の割合が20%上昇
・各ブランドの返品管理SaaS(Happy Returns、loop、arriveなど)と連携し一元管理でダッシュボード化(返送発送待ち、処理中、再在庫化率等を可視化)
・倉庫内作業の効率化に特化。返品業務の顧客接点(RMA)側はやらない。
・23年リリース以降、120超の小売、20以上の3PLで$100M超の返品業務を処理した実績

調達ニュース(2024年9月 調達時点)
https://www.prnewswire.com/news-releases/two-boxes-secures-5-3m-in-oversubscribed-funding-round-302249053.html

お読みいただき有難うございました!今回ご紹介したArcade、Convergence Labs、The Looma Project、FeedbackNow、Two Boxesのような事業を検討されている方いらしゃればぜひDMかオフィスアワー等でお気軽にご連絡ください!

▼X
https://twitter.com/Koheei_Okubo

▼オフィスアワー(毎週木曜10-13時)
https://calendar.app.google/R5LuTNj7p5vPSL3W7

▼2023年に資金調達したコマース領域の海外成長企業122社を紹介するレポート
https://newcommerce.ventures/news/1354/

 

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大久保洸平
大久保洸平
一般社団法人日本オムニチャネル協会監事。 東京工業大学大学院(技術経営専攻)卒業後、ヤフー株式会社に入社。Yahoo!ショッピングにて、出店企業へのコンサル営業、サービスEC事業立上げ、広告企画の業務に従事。またCSO(Chief Strategy Officer)室にて調査業務も担当。2017年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画。コマース領域を中心としたスタートアップ支援に注力。2022年にNew Commerce Venturesを設立。

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