cropped-NCV_PNG_LOGOandFONT_BLACK.pngcropped-NCV_PNG_LOGOandFONT_BLACK.pngcropped-NCV_PNG_LOGOandFONT_BLACK.pngcropped-NCV_PNG_LOGOandFONT_BLACK.png
  • Perspectives
  • Event
  • Portfolio
  • Partner
  • Team
  • Contact
ニュースレター
✕
人手不足を解決する!?海外人材採用支援サービス
2024/08/20
仕入・在庫・販売業務のDXを実現する株式会社リチェルカに出資
2024/09/04

容器・廃棄物・配送にもこだわる 『循環型コマース』 生活必需品サブスク×循環型コマース 他4社

2024/09/03

こんにちわ!New Commerce Ventures大久保です。
直近気になった成長しているコマーススタートアップについて5つpickしてご紹介します!
簡単にはなりますがpickした背景と会社概要をお話します。

1社目は生活必需品のサブスクサービスThe Roundsです。
循環型コマースというトレンドの部類の企業です。容器をリユースするところから、不用品・ゴミの回収事業、配送は、ev・ebikeを利用するなどビジネス全体を通じて循環型の設計となっております。そして、そのビジネスモデルを成立させるために、対消費者では生活必需品のサブスクというマネタイズモデルを採用している点が調和が取れていて面白いです!

生活必需品のサブスクサービス「The Rounds」

設立年:2019年
国:米国
直近調達:24Mドル/24年8月/Series B/
累計調達金額:66Mドル
主要投資家:First Round Capital, FJ Labs, Construct Capital, Pear VC, Moderne Ventures
会社HP:https://www.therounds.co

事業概要:
・生活必需品のサブスクサービス
・月10ドルの会員費で送料無料で注文可能
・食品、飲料、消耗品、ペット用品などの1200SKUの取扱商品
・循環型コマースが特徴。容器やバッグはリユースする(毎週、回収、消毒してくれる)
・食品ゴミの回収事業や不用品(洋服、電池、本など)の回収事業も行う
・ローカル商材活用、e-bike・EVの配送などエコが特徴。100万ポンドの容器廃棄の削減を実現
・ハイパーローカルでフルフィルメント、週一×ルート配送のようにして効率的な物流網を構築
・現在3都市で展開。都市展開、及び、予測アルゴリズムを強化予定

調達ニュース(2024年8月 調達時点)
https://techcrunch.com/2024/08/20/the-rounds-series-b-funding-round-24-million/

2社目はランドリー特化SaaSのCentsです。
領域特化型SaaSのランドリー版の事業となっています。本事業の創業背景にもなっていますが、他産業ほどまだDXが進んでいない領域や、市場が分散構造で個人事業主が多い領域に着目した特化型SaaSは発想法として再現性がありそうです。また、デジタル時代のフランチャイズ事業やM&Aロールアップ事業にも展開可能性がありそうです!

ランドリー向けone-stop SaaS「Cents」

設立年:2019年
国:米国
直近調達:40Mドル/24年8月/Series B/
累計調達金額:75Mドル
主要投資家:Alumni Ventures, 1517 Fund, Bessemer Venture Partners, FJ Labs, Tiger Global Management
会社HP:http://trycents.com

事業概要:
・ランドリー事業者向けのone-stop SaaS
・注文管理(セルフ、ピックアップ&デリバリー、洗濯・折りたたみ…)、POSシステム、配送管理、顧客管理、マーケツール、従業員管理
・アメリカの小売ランドリーの約2700(全体の1/14の規模)が顧客
・今回の調達で決済ハードウェアを手掛けるLaundroworksを買収
・価格は初期コスト$2000~、月$149~
・飲食など他業界が業務効率化が進んでいるのに対しランドリー業界は未着手だった点に着目して2021年に創業

調達ニュース(2024年8月 調達時点)
https://commercialobserver.com/2024/08/cents-proptech-laundry/

3社目は不動産向け会話型AIサービスEliseAIです。
産業特化型会話AIサービスの不動産verの会社です。今回ユニコーンラウンドの調達です。アルゴリズムはコモディティ化していく中で独自の学習データを産業特化で蓄積していくという切り口は一つのパターンかと思います。不動産領域で一定のシェアを取ったあとにヘルスケアにも進出していっているのが面白いです!

不動産業界向け会話型AIサービス「EliseAI」

設立年:2017年
国:米国
直近調達:75Mドル/24年8月/Series D/
累計調達金額:142Mドル
主要投資家:AvalonBay Communities, Point72 Ventures, JLL Spark, Golden Seeds, Navitas Capital
会社HP:http://www.eliseai.com

事業概要:
・不動産業界向け会話型AIサービス
・不動産オーナーが見込み顧客/既存入居者と行うコミュニケーションを自動化
・電話(音声)、メール、チャットなど多様なフォーマットに対応
・物件の内覧や修理の要望、賃貸契約の更新などを行う
・過去の会話パターンを学習、機会と人間のハイブリットで対応
・27/365の対応が可能で内覧件数を2.2倍に、90%+の業務を自動化、支払い遅延を半分に、といった成果
・350以上の顧客がおり上位50の賃貸企業の70%が顧客。米国の集合住宅の8%で稼働と昨年対比2.5倍の売上成長
・クリニック向けの事業を2023年より開始
・$1B+の時価総額で資金調達

調達ニュース(2024年8月 調達時点)
https://www.businesswire.com/news/home/20240814601656/en/EliseAI-World-Leader-in-AI-Enabled-Solutions-for-Housing-Raises-75-Million-Series-D-Round-Valuing-Company-in-Excess-of-1-Billion

4社目がフランチャイザー向けAIエージェントのHarmonyzeです。
フランチャイズ業界は日本でも市場規模27兆円と10年で30%弱成長している巨大成長市場です。ランドリー向けのように業界特化型のSaaSは多数ある中で、業界特化せずにフランチャイザーという業態に特化したホリゾンタルSaaSという切り口は面白いです!

フランチャイザー向けAIエージェント「Harmonyze」

設立年:2023年
国:米国
直近調達:2Mドル/24年8月/Pre-Seed/
累計調達金額:2Mドル
主要投資家:Bowery Capital, focal
会社HP:https://harmonyze.com/

事業概要:
・フランチャイザー向けAIエージェント
・米国ではフランチャイズ事業者は80万と全ビジネスの10%に及ぶ巨大市場
・フランチャイザーはフランチャイジー管理が煩雑で非効率
・Harmonyzeはフランチャイザー特化型でAIエージェントを提供することで200以上の業務を効率化
・フランチャイズ契約準拠のチェックや支払いの確認、保険の更新など
・飲食店から小売店まで幅広い業界を対象
・24年初めにリリースされ、10%の生産性向上を実現した事例も

調達ニュース(2024年8月 調達時点)
https://techcrunch.com/2024/08/22/harmonyze-built-ai-agents-that-sit-between-franchisors-and-their-franchisees/

5社目はECサイト向けヒートマップツールのHeatmapです。
ヒートマップツールは多数ありますが、”売上”という指標を中心に可視化している点が特徴の企業です。導入企業が増えるほど学習データも増加していきAIによる改善提案の精度も向上していく一種のネットワーク効果的な構造が働くモデルのも面白いです!

ECサイトのヒートマップ分析ツール「HeatMap, Inc」

設立年:2013年
国:米国
直近調達:4Mドル/24年8月/Seed/
累計調達金額:4Mドル
主要投資家:Quikr, Vine Ventures, Contrarian Thinking Capital, Pari Passu Venture Partners, Hawke Ventures
会社HP:https://heatmap.com/

事業概要:
・ECサイトのヒートマップ分析ツール
・サイトのピクセル単位でヒートマップを作成。経由売上、セッション数、クリック数、CVR、注文単価、ユーザー行動録画など詳細データが可視化可能
・売上データとの紐づけが特徴で売上向上のための500以上のサイト改善案をAIがレコメンド
・2分で導入可能。ほぼ全てのCMSに対応
・価格は年$10MのGMVの規模で月$240程度
・広告費ゼロで既に500に及ぶD2Cブランドが顧客に

調達ニュース(2024年8月 調達時点)
https://www.heatmap.com/blog/we-just-raised-4m

お読みいただき有難うございました!今回ご紹介したThe Rounds、Cents、EliseAI、Harmonyzeのような事業を検討されている方いらしゃればぜひDMかオフィスアワー等でお気軽にご連絡ください!

▼X
https://twitter.com/Koheei_Okubo

▼オフィスアワー(毎週木曜10-13時)
https://calendar.app.google/R5LuTNj7p5vPSL3W7

▼2023年に資金調達したコマース領域の海外成長企業を紹介するレポート
https://newcommerce.ventures/news/1354/

Share
大久保洸平
大久保洸平
一般社団法人日本オムニチャネル協会監事。 東京工業大学大学院(技術経営専攻)卒業後、ヤフー株式会社に入社。Yahoo!ショッピングにて、出店企業へのコンサル営業、サービスEC事業立上げ、広告企画の業務に従事。またCSO(Chief Strategy Officer)室にて調査業務も担当。2017年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画。コマース領域を中心としたスタートアップ支援に注力。2022年にNew Commerce Venturesを設立。

Related posts

2025/01/27

『NRF 2025』から読み解く7つのリテールトレンド


Read more
2024/12/04

『CPGブランドの調達DX』、商品の本物認証、卸売企業向けAI、EC特化金融、AmazonアフィPF ほか


Read more
2024/11/06

実用化が進むAmazonのAI機能(ビッグテック各社の2024Q3決算)


Read more

🛒レポート配信中


Commerce Market Tend 2025
2024年の国内外のコマース市場動向、2025年の注目トレンドをまとめたレポート
>>詳細はこちら

Commerce Startup Funding 2024
2024年のコマース領域の海外注目スタートアップ100社強をまとめた事例集
>>詳細はこちら

  • Shopifyが出資したスタートアップ22選Shopifyが出資したスタートアップ22選
  • 『調達管理のAI-Copilot』 化学産業調達AI、クリエイティブ分析AI、在庫最適化AI、決済エラー対策 他『調達管理のAI-Copilot』 化学産業調達AI、クリエイティブ分析AI、在庫最適化AI、決済エラー対策 他
  • 『NRF 2025』から読み解く7つのリテールトレンド『NRF 2025』から読み解く7つのリテールトレンド
  • 2024年コマース領域の注目トレンド5選2024年コマース領域の注目トレンド5選
  • YCombinator 2022Sのコマース領域の注目スタートアップYCombinator 2022Sのコマース領域の注目スタートアップ

ニュースレターに登録する

コマース領域の最新トレンドや海外スタートアップ情報、起業ノウハウをお届けするニュースレターを配信中

* indicates required





© 2025 New Commerce Ventures
    ニュースレター