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バーティカル領域×AI トレンド『AIエージェント』 調達業務のAIエージェント 他4社

2024/08/13

こんにちわ!New Commerce Ventures大久保です。
直近気になった成長しているコマーススタートアップについて5つpickしてご紹介します!
簡単にはなりますがpickした背景と会社概要をお話します。

1社目は調達業務のAIエージェントのDideroです。
Bessemarの「State of the Cloud 2024」では、バーティカルAI領域として「Copilots(人をパワーアップ)」、「Agents(人を代替)」、「AI-enabled services(BPOの代替)」の3つのビジネスモデルが紹介されていました。コマースバーティカルの一つの調達業務も、交渉代行のPACTUM含め、様々な切り口のAI活用に注目しています!

調達業務のAIエージェント「Didero」

設立年:2023年
国:米国
直近調達:7Mドル/24年7月/Seed/
累計調達金額:7Mドル
主要投資家:First Round Capital, BoxGroup, Jack Altman, Construct Capital, Company Ventures
会社HP:https://www.didero.ai

事業概要:
・調達チーム向けのAIエージェントを開発
・SAP等のERPを導入できない中規模製造業がターゲット
・中小企業ほどクライアントに合わせて業務が異なり煩雑なタスクになっている
・分散した自社データ(メール、ERP…)を統合しAIを用いて調達ワークフローを自動化
・サプライヤー探索/オンボーディング、注文管理、見積依頼、請求書管理、支払いの自動化を支援
・複数のAIモデルを利用し特定のタスクに最適なモデルを選定・活用
・業務時間が週数十時間、コストが月数万ドル削減された顧客事例も

調達ニュース(2024年7月 調達時点)
https://www.didero.ai/blog/introducing-didero-ai-procurement

2社目は家賃支払にも使えるクレジットカードBilt Rewardsです。
支出の大きな割合を占める領域(家賃やインフラ費用)をユースケースとした切り口である点、手数料率を無料にする分、他のマネタイズポイントを構築し事業全体としてのユニットエコノミクスを成立させるアプローチを志向している点が面白いです。「業界唯一という選ばれる理由の構築」×「マネタイズモデルの多層化」は他事業でも応用できそうな考え方です!

家賃支払いに使えるクレカ「Bilt Rewards」

設立年:2021年
国:米国
直近調達:150Mドル/24年8月/Venture – Series Unknown/
累計調達金額:711Mドル
主要投資家:Blend, General Catalyst, Wells Fargo, Mastercard, Invitation Homes
会社HP:https://www.biltrewards.com

事業概要:
・家賃・ローン支払いに利用可能なクレカ
・通常家賃等の支払いにはクレカが使えない、もしくは使えても2-3%の手数料がかかる
・Bilt rewardsは家賃支払で手数料無しで1%のポイントが付与されるに加え、旅行、飲食で2-3倍のポイントが付与される点が特徴
・信用調査機関とも連携しており支払いごとにユーザーの与信スコアも向上
・ユーザーは30歳前後、年収2000万円程度の若手プロフェッショナル層が中心
・ローカルサービス利用を推進するマーケ(ライドシェア、食料品店、2.1万の飲食店、3500のジム等と連携)により成長
・加盟店手数料、送客手数料等でマネタイズ
・22年4月リリース以降、年間$30B規模の取扱高規模に急成長。時価総額$3.25Bのラウンド

調達ニュース(2024年8月 調達時点)
https://www.finextra.com/newsarticle/44547/bilt-rewards-on-a-tear-with-150-million-fund-raise

3社目はフランチャイズ事業への投資PF FranSharesです。
近年、投資対象はアートやカード等のコレクタブル商品からNFTまで多様化しています。フランチャイズ事業という切り口は、起業する側にとってクラウドファンディング的な側面からの支援にも繋がっており、両サイドのニーズ(募集側:創業資金がほしい、投資側:安定的に儲けたい)を満たしており、面白いです!

フランチャイズ事業への少額投資PF「FranShares」

設立年:2020年
国:米国
直近調達:5Mドル/24年5月/Seed/
累計調達金額:6Mドル
主要投資家:Chicago Ventures, Daniel Rutberg, Sean Fannan
会社HP:https://www.franshares.com

事業概要:
・$500からの少額投資でフランチャイズ事業に投資できるPF
・フランチャイズ起業するには初期コストで最低数千万円、数億かかることも普通
・創業者は、多くの業界でのフランチャイズのコンサル経験を経て、資金面で誰でも挑戦できる世界を作りたいと思い創業
・投資家はフランチャイズ事業の余剰利益の分配を享受
・4.3万の投資家コミュニティが存在(半数はミレニアルズ、GenZ。機関投資家もいる)
・現状、飲食、スポーツクラブ、廃棄物管理事業の3領域での投資が可能
・案件は審査を通過(通過率1%以下)したもののみに厳選
・SECレギュレーションに沿っており情報開示があり投資家は安心
・マネタイズは、フランチャイザー、フランチャイジー、投資家(投資時$500+年$100)それぞれから頂くモデル
・米国では$859Bの売上(GDPの3%相当)がフランチャイズ産業でもたらされている

調達ニュース(2024年5月 調達時点)
https://techcrunch.com/2024/07/30/franshares-has-a-new-approach-to-passive-income-letting-people-invest-in-franchises-for-as-little-as-500/

4社目は従業員管理のWorkJamです。
人口減少が加速する日本において小売や飲食業における現場従業員の方のEX向上、効率性向上というテーマはより重要度が増しています。コンパウンドスタートアップという言葉もありますが、WorkJamのように従業員向けスーパーアプリを志向する事業の機能郡は、これから始める企業にとっても完成形からの逆算として参考になるかと思います。

従業員管理one-stop-saas「WorkJam」

設立年:2014年
国:カナダ
直近調達:20Mドル/24年7月/Venture – Series Unknown/
累計調達金額:167Mドル
主要投資家:Export Development Canada, Fonds de solidaritテゥ FTQ, Inovia Capital, Blumberg Capital, Founder Collective
会社HP:http://www.workjam.com

事業概要:
・現場従業員管理のone-stop-SaaSを提供
・多様なアプリ(タスク管理、従業員コミュニケーション、給与支払、シフト管理、学習コンテンツ…)を提供しており顧客はモジュールごとに導入が可能
・最短5日でモジュールごとに導入が可能で、50カ国後に対応
・生産性向上、EX向上の効果が得られ、投資効果(ROI)は410%で半年以内にコスト回収が可能
・Target、スターバックス、ヒルト ンなど小売、旅行、飲食、製造業など多様な大企業が顧客

調達ニュース(2024年7月 調達時点)
https://www.finsmes.com/2024/07/workjam-raises-20m-in-funding.html

5社目は電子ゴミ回収PFのOnepakです。
サーキュラーエコノミーはアパレルを中心に本ブログでも取り扱ってきました。一方で電子ゴミも市場・課題は大きく、資源の少ない日本としても都市鉱山の活用は重要なテーマとなっています。Onepakは返品物流のPFですが、電子ゴミ×サーキュラーエコノミーのテーマは、ブログでもよく取り上げるC2B2Cモデルのbackmarketや色々な参入角度があると思い注目しています!

電子ゴミの返品物流PF「Onepak」

設立年:2005年
国:米国
直近調達:20Mドル/24年7月/Private Equity/
累計調達金額:26Mドル
主要投資家:Nuveen, a TIAA company
会社HP:http://www.onepak.com/

事業概要:
・電子ゴミの再利用支援物流PF
・onepakが配送業者等を束ね返品物流の受託を行う
・顧客はシステムを通じて返品依頼・管理が可能(onepakが梱包資材や支払済み返送用伝票等を手配)
・例えば従業員にリースしたデバイスの回収や、ユーザーからの商品返品等に活用
・トヨタ、デル、IBMを始め部品メーカー、リース業者、再販業者、リサイクル業者などサプライチェーン全体の事業者が顧客
・自社ダッシュボードに加え、servicenow内のappを強化
・設立以来、20万事業者の20億ポンド以上の電子ゴミの返品を支援してきた

調達ニュース(2024年7月 調達時点)
https://www.finsmes.com/2024/08/onepak-raises-20m-from-nuveen.html

お読みいただき有難うございました!今回ご紹介したDidero、Bilt Rewards、FranShares、WorkJam、Onepakのような事業を検討されている方いらしゃればぜひDMかオフィスアワー等でお気軽にご連絡ください!

▼X
https://twitter.com/Koheei_Okubo

▼オフィスアワー(毎週木曜10-13時)
https://calendar.app.google/R5LuTNj7p5vPSL3W7

▼2023年に資金調達したコマース領域の海外成長企業を紹介するレポート
https://newcommerce.ventures/news/1354/

 

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大久保洸平
大久保洸平
一般社団法人日本オムニチャネル協会監事。 東京工業大学大学院(技術経営専攻)卒業後、ヤフー株式会社に入社。Yahoo!ショッピングにて、出店企業へのコンサル営業、サービスEC事業立上げ、広告企画の業務に従事。またCSO(Chief Strategy Officer)室にて調査業務も担当。2017年よりYJキャピタル(現Z Venture Capital)に参画。コマース領域を中心としたスタートアップ支援に注力。2022年にNew Commerce Venturesを設立。

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